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人に優しい人が救われる 『スパあんこうの胃袋』

こんにちは、石川由弥子(ゆみこ)です。

人に優しくすることは当たり前だと思っているし、損得勘定があってやってあげているわけではないけれど、自分だけ負担が重くなってしまっている気がする……なんて、思ったことがある方はいないでしょうか?

人には優しくできるのに、自分は人に助けを求められずに気が引けてしまう心根の優しい方、そんな方におすすめしたい漫画があります。

今回は、「優しい人」が主人公の漫画『スパあんこうの胃袋』をご紹介します。

漫画『スパあんこうの胃袋』のあらすじ

落とし物をして困っていたら拾って届けに来てくれた人、自分の仕事は終わっているのに遅くまでサポートしてくれた人、妊娠中に席を譲ってくれた人…。
暮らしの中でたくさんの優しい人に出合うけれど、そんな人達も自分に優しくするのは案外難しい。
そんな「他人に優しくしたり誰かのために頑張るけれど、自分にはうまく手を差し伸ばせない」人が訪れることができる御褒美の世界が「スパあんこうの胃袋」。
街にひっそりさまよう深海魚たちが、不器用なお人好しさんの善意に気づいて「スパあんこうの胃袋」の世界へ誘います。

スパの中は、温泉施設から豪華なレストラン、メイクアップルームや漫画読み放題コーナーまで、なんでも揃うご褒美ワンダーランド。つかの間のスパに癒されながら日常を振り返り、本当の自分を取り戻していく8つのストーリー。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0B5FYLSH2/

漫画『スパあんこうの胃袋』のおすすめ主人公

「優しい人」は自分の損失なんて考えず、「やってあげたい!」「助けてあげたい!」と身を差し出せる、本当にいい人なんだと思います。

でもその優しさや頑張りで、生きづらくなっていないですか?

本作は、7人の優しい人が主人公の物語です。

ここでは3人の「優しい人」をご紹介します。

1. お人好しさん

後輩の尻拭いをしているうちに、本来残業していた目的だった自分の仕事が終わらず、華金を棒に振ってしまった社会人のさくらさん。
「せめて週末に美味しいパンを…」と思い、閉店間際のパン屋の前まで来ますが、高そうなコートの紐を引きづる女性を見つけてしまい……。

2.育児の頑張り屋さん

もう1人の主人公は、2人の子どもを子育て中のママ・ゆりさん。
休む暇もなく日中はワンオペ育児をしており、夫が帰ってきたら人手が増える…!と耐えていましたが、夫は付き合いで飲みに出かけると連絡があって……。

3.「男らしさ」さん

本当は可愛いものや家事が大好きなのに、それを「男らしくない」と言われ、本当の自分を隠して生きている社会人のミノル。
人をサポートすることが好きなのに、結果を出すことや「男らしさ」を押し付けられることに嫌気がさしていて……。

このように、この作品では、頑張り屋で人への善意があり、だけど生きにくそうな方々が主人公です。

ひょんなことから吸い込まれた「スパあんこうの胃袋」の中で、主人公たちは、日常で摩耗してしまった心を癒し、また毎日を頑張れるように束の間の休息を得るのです。

まとめ: 人に優しくできるのだから自分にも優しくしよう

本作は、「人を大切にするように自分のことを大切にしよう」ということを教えてくれる作品です。

「スパあんこうの胃袋」は頑張っている人を深海魚たちが見つけ、癒しを提供してくれますが、残念ながら現実世界はそうではありません。

自分で自分を優しくすること」しかできないのです。

「頑張らなければならない」「こうあらねばならない」というような呪いを自分にかけず、人に与えられる優しさを少しでも自分に向けられたら……世界はきっともっと生きやすくなるはずです。

願わくば、いい人が報われる世界になりますように。

ではまた〜


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