人に優しい人が救われる 『スパあんこうの胃袋』
こんにちは、石川由弥子(ゆみこ)です。
人に優しくすることは当たり前だと思っているし、損得勘定があってやってあげているわけではないけれど、自分だけ負担が重くなってしまっている気がする……なんて、思ったことがある方はいないでしょうか?
人には優しくできるのに、自分は人に助けを求められずに気が引けてしまう心根の優しい方、そんな方におすすめしたい漫画があります。
今回は、「優しい人」が主人公の漫画『スパあんこうの胃袋』をご紹介します。
漫画『スパあんこうの胃袋』のあらすじ
漫画『スパあんこうの胃袋』のおすすめ主人公
「優しい人」は自分の損失なんて考えず、「やってあげたい!」「助けてあげたい!」と身を差し出せる、本当にいい人なんだと思います。
でもその優しさや頑張りで、生きづらくなっていないですか?
本作は、7人の優しい人が主人公の物語です。
ここでは3人の「優しい人」をご紹介します。
1. お人好しさん
後輩の尻拭いをしているうちに、本来残業していた目的だった自分の仕事が終わらず、華金を棒に振ってしまった社会人のさくらさん。
「せめて週末に美味しいパンを…」と思い、閉店間際のパン屋の前まで来ますが、高そうなコートの紐を引きづる女性を見つけてしまい……。
2.育児の頑張り屋さん
もう1人の主人公は、2人の子どもを子育て中のママ・ゆりさん。
休む暇もなく日中はワンオペ育児をしており、夫が帰ってきたら人手が増える…!と耐えていましたが、夫は付き合いで飲みに出かけると連絡があって……。
3.「男らしさ」さん
本当は可愛いものや家事が大好きなのに、それを「男らしくない」と言われ、本当の自分を隠して生きている社会人のミノル。
人をサポートすることが好きなのに、結果を出すことや「男らしさ」を押し付けられることに嫌気がさしていて……。
このように、この作品では、頑張り屋で人への善意があり、だけど生きにくそうな方々が主人公です。
ひょんなことから吸い込まれた「スパあんこうの胃袋」の中で、主人公たちは、日常で摩耗してしまった心を癒し、また毎日を頑張れるように束の間の休息を得るのです。
まとめ: 人に優しくできるのだから自分にも優しくしよう
本作は、「人を大切にするように自分のことを大切にしよう」ということを教えてくれる作品です。
「スパあんこうの胃袋」は頑張っている人を深海魚たちが見つけ、癒しを提供してくれますが、残念ながら現実世界はそうではありません。
「自分で自分を優しくすること」しかできないのです。
「頑張らなければならない」「こうあらねばならない」というような呪いを自分にかけず、人に与えられる優しさを少しでも自分に向けられたら……世界はきっともっと生きやすくなるはずです。
願わくば、いい人が報われる世界になりますように。
ではまた〜