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わたしを構成する7つの小説

こんにちは、石川由弥子(ゆみこ)です。

漫画に引き続き、小説版もやってみようと思います。読んできた小説の棚卸し、結構面白いです。しかし、厳選ってとても難しい。

さっそく私を構成する7冊の小説をご紹介します。

1. かっこよく生きようぜ!『池袋ウエストゲートパーク』

【あらすじ】ミステリーの「今」を読みたければ、池袋を読め。刺す少年、消える少女、マル暴に過激ジャーナリスト、カリスマダンサー……駅西口公園、通称ウエストゲートパークを根城にする少年少女たちが、発熱する都会のストリートを軽やかに疾走する。若者たちの現在をクールに、そして鮮烈に描く大人気シリーズの第一作。青春小説の爽快感とクライムノヴェルの危険な味わいを洗練させ、新しい世代から絶大な支持を得て話題となった連続ドラマの原作。
【おすすめポイント】私と言ったら、石田衣良。私のバイブルと言ったら、池袋ウエストゲートパーク(IWGP)。マコトもタカシも弱い者の味方で、生き様に惚れる〜!

2.壮大な愛を知る『楽園のカンヴァス』

【あらすじ】ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。山本周五郎賞受賞作。
【おすすめポイント】美術館大好き人間なので、絵画好きにはたまらないミステリ。読後感がよく、本作は私の中で「壮大な愛の物語」。有名な美術品を通じて、私は「愛」を知りました

3. 繋がりあって絡み合う世界の真理『鹿の王』

【あらすじ】強大な帝国・東乎瑠(ツオル)から故郷を守るため、死兵の役目を引き受けた戦士団“独角(どつかく)”。妻と子を病で失い絶望の底にあったヴァンはその頭として戦うが、奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていた。ある夜、不気味な犬の群れが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生。生き延びたヴァンは、同じく病から逃れた幼子にユナと名前を付けて育てるが!? たったふたりだけ生き残った父と子が、未曾有の危機に立ち向かう!
【おすすめポイント】『精霊の守り人』もとても良いのだけれど、あえてこちらの作品を。病気、ウイルス、死、権力、支配、身分、戦争、自然、種族…一見関係のなさそうなものたちが複雑に絡み合う、壮大な物語。世界もきっと同じように複雑に絡み合っている

4.背景の理解に努めよう『三面記事小説』

【あらすじ】「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました…」誰もが滑り落ちるかもしれない、三面記事の向こうの世界。なぜ、姉夫婦の家は不気味な要塞のようになってしまったのか? 家出少年を軟禁する主婦の異常な執着心。「死んでしまえ」と担任の給食に薬物を混ぜる女子生徒。平穏な日常が音をたてて崩れてゆく瞬間のリアルな肌触り、追いつめられていく様子。現実の三面記事に書かれた、いわくありげな事件から著者が幻視した、6つの短篇。
【おすすめポイント】新聞の3面記事から着想を得た物語。新聞では事実のみが伝えられますが、その一行の事実の裏側にはそうしなければならなかった様々な理由があったのかもしれないなと想像してしまいます。事件の裏側まで知らないと、本当の意味での善悪の判断が難しいのではと思います。

5. トキメキは本の中『江戸川乱歩傑作選』

【あらすじ】日本における本格探偵小説を確立したばかりではなく、恐怖小説とでも呼ぶべき芸術小説をも創り出した乱歩の初期を代表する傑作9編を収める。特異な暗号コードによる巧妙なトリックを用いた処女作『二銭銅貨』、苦痛と快楽と惨劇を描いて著者の怪奇趣味の極限を代表する『芋虫』、他に『二癈人』『D坂の殺人事件』『心理試験』『赤い部屋』『屋根裏の散歩者』『人間椅子』『鏡地獄』。
【おすすめポイント】乱歩との初・出会い作品。面白すぎて、衝撃!寝れなかった!!!『芋虫』『屋根裏の散歩者』『人間椅子』がたまらなく好きです。乱歩はわかりやすい文章を書く天才です

6. この世は複雑怪奇『姑獲鳥の夏』

【あらすじ】「二十箇月もの間子供を身籠っていることができると思うかい?」。昭和27年の夏、三文文士の関口巽(せきぐちたつみ)は東京は雑司ケ谷にある久遠寺(くおんじ)医院の娘にまつわる奇怪な噂を耳にする。しかも、密室から煙のように消えたというその夫・牧朗は関口の旧制高校時代の1年先輩だった。
【おすすめポイント】『地獄先生ぬ〜べ〜』を読んで育ったので、怪奇なものが大好きなのです。かなり読み応えのある作品で、文庫本で読むと、漏れなく筋トレもできます。大学時代に憧れていた先輩が読んでたので良い思い出。京極堂がイケメンです、以上!

7. 衝撃的面白さ『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』

【あらすじ】密室から飛び出した死体。究極の謎解きミステリィ。コンピュータに残されたメッセージに挑む犀川助教授とお嬢様学生・萌絵。孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季(まがたしき)。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平(さいかわそうへい)と女子学生・西之園萌絵(にしのそのもえ)が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。
【おすすめポイント】森博嗣面白えええええええとなった作品。この作品をきっかけに森博嗣を好きになり、しまいにはエッセイも読み漁るようになりました。私にない思考法で、刺激になりました。『つぶやきのクリーム』他もおすすめ。

心の指針になっている小説たち

選んでみて思ったのは、やはり良作が多いですね!1つ1つの物語の中で学びがあり、憧れがあり、気づきがあります。どれも私にとって大切な作品。私が選ばなかった人生を生きる登場人物の目を借りて、私はまた一つ擬似体験をさせてもらえるのです。みなさんの人生を構成する7冊はなんですか?ぜひ教えてください。

ではまた〜

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