どこでだって生きていける自信 『かもめ食堂』
こんにちは、石川由弥子（ゆみこ）です。
久しぶりに映画『かもめ食堂』を観ました。
独特な台詞回しや間の取り方、そして美味しそうな食事。荻上直子監督の作品は、時間がゆったり流れ、せわしない日々の生活を忘れさせてくれます。
なんか疲れたなぁと思う時に観たくなる、私の大好きな映画『かもめ食堂』について紹介いたします。
こんな人におすすめ
チャレンジしたいけれど一歩を踏み出すのが怖い人 / ゆっくりのんびりしたい人 / 北欧が好きな人 / ふふっとゆるく笑いたい人 / おいしいご飯が好きな人
『かもめ食堂』のあらすじ
舞台はフィンランド・ヘルシンキ。主人公のサチエは「かもめ食堂」という日本の家庭料理を出すお店を開店させたものの、お客さんはゼロ。ある日、最初のお客さんで日本が大好きな青年・トンミにガッチャマンの歌詞を教えてくれと頼まれるが、出だしだけしか思い出せない。そんな時、偶然にも本屋で一人旅中のミドリを見かけ、歌詞を尋ねる。「かもめ食堂」を通して出会った個性的な面々が、のんびりゆったりとして交流をしていく物語。
『かもめ食堂』のポイント
1. 何かを始めるのに遅すぎることはない
この映画の中には新たなチャレンジをする女性が3人出てきます。
小林聡美さん扮する主人公のサチエは、前述した通り、単身でフィンランドに飛び、食堂を開きます。片桐はいりさん扮するミドリは、世界地図でたまたま指したフィンランドを一人旅の国に選び、もたいまさこさん扮するマサコはたまたまテレビで見たフィンランドのエアギター選手権に興味を持ち、フィンランドに来ました。
新しいチャレンジをする時に、「自分が◯歳だから」とか「もう遅いから」とか、つい言い訳をしがちですが、いつどんな時でも自分が決めたらスタートは切れる。3人の姿を見て強く思いますし、言い訳できないなとも思います。
2. 時にはこだわりを捨てることも大事
「かもめ食堂」では日本食だけを提供するお店として始めました。また、「食堂」であって「レストラン」ではなく、広報誌にも載せないというこだわりも。しかし、その結果として、得体のしれない日本人がやっているお店にお客さんが寄り付きませんでした。
しかし、地元の方に馴染み深い「シナモンロール」を出したことがきっかけで、お店に人が集まるようになります。
自分の信念を持ってチャレンジすることも大切ですが、同時にこだわりを捨てることもときには大切なのだなと気づきます。変化を受けいれ、変わっていくことを恐れないこと、大事にしたいです。
人生は楽しんだもん勝ち
「かもめ食堂」に集う面々は葛藤や悩みはあるものの、どんな状況であっても人生が楽しそうだなと感じます。それは自分が選び、自分で決めたからではないでしょうか。
日本であれ、海外であれ、自分が人生を楽しんでいたらそれが正解。他人の評価なんて全く気にしていないのです。自分の人生の主役は自分なのだから、変化しながらも自分の思うままに生きてみよう、そう思える作品です。
「かもめ食堂」はカトラリーがイッタラだったり、洋服がmarimekkoだったり、それはそれは眼福な映画でもあります♪
ぜひ気軽に観てみてくださいね！
それではまた〜