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学ぶことは真似ること『自分を捨てる仕事術』
こんにちは、石川由弥子(ゆみこ)です。
「もっと仕事ができるようになりたい!」、そう思っている方も多いのではないでしょうか? 私はいつも思っています。どうしたらもっと良くなるかは先人に聞くのが一番!
今日は、スタジオジブリの鈴木敏夫さんの元で修行され、今もなおアニメプロデューサーとして活躍されている石井朋彦さんの『自分を捨てる仕事術』をご紹介します。
『自分を捨てる仕事術』の作品紹介
「3年間、自分を捨ててオレの真似だけしてろ! どうしても真似できなかったところが君の個性だから」アニメプロデューサー・石井朋彦。その真摯な仕事の根底にある「自分を捨てる仕事術」とは何か。「自分のなかには何もない。何かあるとしたら、それは外、つまり他人のなかである」という真実を、強い筆力で伝える1冊。スタジオジブリの名プロデューサー鈴木敏夫が若き著者に教えた、会話術、文章術、人身掌握術、トラブル対応ほか、具体的方法論のすべて。
『自分を捨てる仕事術』のおすすめポイント
私が新入社員の時に、「自分の存在意義を示すために、自分にしかできな仕事をすることが大切なのだ」と思っていた時期がありました。しかし、先輩たちを同じレベルの仕事ができるようになるまで、大切なのは真似をすることだと気づいたのです。
本作の中で、仕事への姿勢や具体的な仕事術などが語られています。その中でも特に心に残ったことをご紹介します。
1. 整理整頓が余白を生み出す
忙しいというのは、仕事量の問題ではなく、精神的にキャパシティオーバーになってしまっている状態を指すのです。
「忙しい」の正体は「精神的なキャパオーバー」という観点が面白いと思いました。確かに、忙しい、忙しいと焦っている時は、自分の仕事量が実は見えていないことが確かにあるなと感じます。まず「やるべきことをリストアップ」する。仕事も、頭の中も、整理整頓することで落ち着きが取り戻せます。
2. 疲れると、人は判断できない
よく学び、よく遊び、よく整理整頓をして頭を最適化させてから集中して考える習慣を徹底しているのです
仕事中に煮詰まることって結構あると思うんです。本当に適切な判断は、脳みそが疲れていないとできないなと感じます。ここでも整理整頓。緩急をつけて、脳みそがフラットな状態で判断することが大事なのです。
3. 持って生まれた「核」を生かす重要性
「自分を捨てる仕事術」の本質は、自分を捨て、他人の得意技を盗む、ということだけではなく、他人の得意技を見極め、結果、自分を獲得し直すことと言えます。なぜ、他人の得意技を見極めることが、自分を獲得することになるのか、それは、「自分より得意な人がいる仕事は、自分がやる必要はない。その仕事を人に任せることで、自分の得意な仕事に集中ができる」からです。
結局は、「仕事を真似をすることで、真似できない部分が出てくる。そこが自分の得意なところで個性なのだ」ということを教えてくれました。真似をすることは仕事をする上での土台づくりなのだということなのですね。
(真似をするのは誰でもできる!)
真似と整理整頓が全て
本作には鈴木敏夫さんの仕事術や宮崎駿さんとのやりとりなど具体的なことが書かれておりますので、ジブリの裏側を知ることができる面も。あんなにも素晴らしい作品を作られる、制作の裏側には、徹底された仕事術があるのだと知りました。ポイントは「真似ること」と「整理整頓」。
私も仕事の基礎を学び切るためにまずは徹底的に真似していきます!
ではまた〜