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妄想 理髪店

そろそろ伸びてきたから髪を切らないと。そう思ってから、2週間。いよいよその時がきた。仕事が予定通りに終わり、理髪店に向かう。

最近は、2000円ほどでシェービングやシャンプーまでセットの理髪店に行っています。それほどこだわりがないのと、ささっと切りたいという気持ちにシフトしてきたからだろう。

駅前に同じような店が何軒かあるので、自分に合う店を今も探している。2回行ったら別の店、そこでまた2回行って別の店、、、と言った感じである。同じ店でも、出来栄えは切る人によってもちろん変わるわけで、結局のところ、このスタンスでは本当の正解は見つけられないのだろう。

今日は前回と同じ店に。前回は良い感じに切ってくれたが、もちろん今日は前回とは違う人が担当だ。ベテラン感のある人。

髪を触り長さを確認。そして一言。「前に切ってから40日くらいですか?」すごい、なんでわかったの、と心の中で思った。そんなこんなで理想の長さを伝えた。

今回の人はバリカンで整えていくスタイル。ビュイイイイイイ、、、と刈られていく毛。そしてハサミで整えていく。

シャキシャキと髪を切る。目を瞑る。

「ビーチの横の理髪店。客は僕一人。隣には海があって、良い天気。静かな店内でハサミと波の音。優雅な落ち着いた気持ちのいい時間が流れる。」

そんな妄想をしていたら心がすごく穏やかになった。整う感じ。駅前の理髪店なんだけど、どこかへトリップしていた。

そのあとはシャンプーなどが続く。全て終えて、鏡で見る。思ったより今回は切ってくれなかったなと思ったが、妄想で十分楽しんだので、良しとした。

この妄想はどこの理髪店でもできるのだ。現実と妄想、次はどこに行こうかな。

では、また。

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