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世界3大スポーツで使われた本気のスペシャルジャージはやっぱりスゴかった。

東京五輪の自転車ロードレースでは、選手のパフォーマンスも最高ながら機材も最高のものが投入されました。機材の側面でが国力がでていて非常に興味深いところでした。五輪史上最も厳しいコース、そして気候と評された日本のオリンピックコースですが、この劣悪な環境に打ち勝つべくウエアにおいても各国で開発が行われていましたね。ベルギーやオランダといった強豪チームへジャージを供給しているBIORACERは(筆者所属のクラブチームRXのオーダージャージを手がけてもらっていますが)最新のサイクルジャージ「EPICグラフェン」を投入。レース前から話題になりましたが、五輪も終わり、一般にもようやく販売供給されはじめ、はれて着用する機会を得ました。

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『EPIC グラフェンジャージは、身体から効率的に熱を奪い素早く放熱してくれます。ここで重要なのが放熱性の高さと持続性。グラフェンは、高強度の運動時でも一定の体温を保ち、ライバルとの戦いに貴重なエネルギーを無駄なく投入することを可能にします。』以上、メーカー説明引用。


『グラフェンは、炭素(カーボン)原子が蜂の巣状に結びついてシート状になったナノ(10億分の1)素材で、極めて薄く、軽くしなやかで、ダイヤモンド並みの強度を持ちながら柔軟に折り曲げることが可能。銅の10倍の熱伝導率を発揮するなど、様々な特徴を持つ新素材です。』とのこと。このグラフェンはフレームやホイール、またタイヤなどにも採用されていて、幅広い用途に活用されてるんですね。

この酷暑対策というはっきりとした目的のために作られたジャージ。当然ハードルというか期待値は高くなりますが、結果からいくと期待以上でしょうか。
今回はインナーウエアなしで着用しましたが、肌と直接触れた感じは、一般的なポリエステルの割合が大きいウエアのようなしっとりした感じではなく、サラッとしたドライな肌触り。生地は薄めでテンションが高く、より肌に密着します。腕周りのしっかりとした圧着感はトラックレース用?ともいえるしっかり密着。

着心地は熱伝導率が高いという特性そのままにひんやりとした触感があります。汗の発散性は従来のウエアと大きな差は感じませんが、なにより接触冷感がずば抜けて高いと断言できます。また汗の気化熱も手伝って走行中のクーリング作用が物理的に働いています。先に述べた汗の滞留はありますが、生地がドライなのでベタつき感がなくてその辺も従来のウエアよりも着心地が優れていると感じます。体温が従来よりも上がりにくいということは発汗量も抑えられ、当然体が欲する水分補給量も理論上減ることになります(計測していたわけではないのであくまで机上論ですが)。

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またエアロなフィット感もパワーセーブに一役買っているでしょう。複合的にライドサポートをしてくれる最先端ウエアであることは、着用した直後に誰でもわかると思います。

ユニークな使い方では、インドアトレーニングの時に着用しても涼しさを感じました。
加えて練習メンバーとのミートアップなどでの高強度トレーニングの時に着用すると気持ちも高まりますね。

1点だけあえて喚起することがあるとすれば、よく冷房の効いている店内などに入ると、直後から非常に寒く感じますのでご注意を。

8月末といってもまだまだ30度越えの日がつづきそうですし、インドアでも活躍しますので、幅広いシーズンで使い倒せる=コスパ高い?? ジャージじゃあないでしょうか。

#BIORACER #Roppongiexpress

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