ブルプロでシングルチャネル・デュアルチャネルの性能差を検証
シングルチャネルメモリとデュアルチャネルメモリでゲーム性能がどれぐらい変わるのか?
Twitter のブルプロ (BLUE PROTOCOL) TL でそんな話題が出ました。
ざっと調べたところ、ゲームタイトルによって影響が出る場合と出ない場合でかなり差があるようです。
肝心のブルプロではどうでしょう。
実際に自分のマシンを使ってベンチマークを回し、検証してみました。
マシン構成
CPU: Intel Core i7-12700
GPU: Palit GeForce RTX 4070 Ti GamingPro 12GB
マザーボード: MSI PRO B660-A DDR4
メモリ: Crucial DDR4 3200 (PC4-25600) CL22 32GB × 4枚 (128GB)
なお、CPU はマザーボードの設定で電力制限を解除しています。
比較内容
次のメモリ構成を比較します。なお、メモリは型番がすべて同じものを使っています。
1 枚 (シングルチャネルで動作)
2 枚 (デュアルチャネルで動作)
4 枚 (デュアルチャネルで動作)
解像度は 1080P (フルHD) と 1440P (WQHD) の 2 種、画質は最高設定です。(ちなみに 4K がないのはうちのモニタが WQHD だからです😋)
結果
考察
思っていた以上に差が出る結果となりました。
ベンチマークスコアは 1440P で 1000、1080P だと 4000 もの差をつけて、デュアルチャネルの完勝です。
当然、平均 fps でもデュアルチャネルの方が優勢で、その差は最大 25 fps と無視できない数値です。
特に 1080P で差が顕著なので、いわゆる「CPU ボトルネック」と同じような症状が出ているのでは?と予想できます。
また、そう仮定すると、ブルプロ用におすすめされているミドルロークラスの 3060 や 3060ti の場合、今回の 4070ti 構成よりも影響が小さそうではあります。
いずれにしても、ブルプロはシングルチャネルとデュアルチャネルの差が出やすいタイトルだと分かりました。
スコア・fps を上げたいなら、メモリは 2 枚セットがよいと思います。
4 枚より 2 枚の方が有利?
ところで、2 枚差しと 4 枚差しのスコアを比べたときに、2 枚差しの方が 1080P で 500 ほど高くなっているのが気になります。
ベンチマークは各種一度しか回していないので、たまたまブレが出ただけかもしれません。
しかし、もし 4 枚よりも 2 枚の方が明確に有利だとすれば、その理由はなんでしょうか?
感覚的にはメモリコントローラが同時に捌くメモリの枚数が少ない方が効率的なのかな?と考えられます。
今回のセットアップでは誤差の範囲ですが、より上位のクラスのパーツを使った場合や OC した場合に 2 枚 と 4 枚の差が顕著に表れるかもしれません。
この辺りは詳しくないので機会があれば調べてみたいです。
以上、何かの参考になれば幸いです。