イギリスには「パンケーキの日」がある?
早いものでもう2月。
2月になるとイギリスのスーパーでは「🥞パンケーキの日」の文字とともに
パンケーキ特別陳列棚が現れます。
響きだけで楽しそうな
イギリスの「パンケーキの日」とはどんな文化なのでしょう?
🥞「パンケーキの日」ってどんな日?
「パンケーキの日」は、キリスト教に深く関係する日です。
というのも、パンケーキの日は毎年「復活祭の日曜日(Easter Sunday)」の47日前の火曜日と決まっているため。
「パンケーキの日」は別名「Shrove Tuesday(英語)」や「マルディ・グラ(仏語)」。
翌日の「灰の水曜日(Ash Wednesday)」からイースター前の食事制限や断食が始まるため「復活祭まで40日あまりの断食期間に食べられない卵や砂糖、油を食べておこう!戸棚に余ってる卵なんかは使い切っちゃおう!」という習慣が、近年「パンケーキの日」として定着しました。
パンケーキの日も、灰の水曜日も、各年の復活祭の日に影響を受けるので、毎年日にちが変わります。2024年のパンケーキの日は2月13日ですが、2025年は3月4日、2026年は2月17日。最近のイギリスでは「Shrove Tuesday」と呼ぶよりも「Pancake Day」と呼ぶ方が一般的になりつつあります。
🥞「パンケーキの日」に食べるパンケーキは普通のパンケーキと少し違う?!
パンケーキの日は、いわずもがなパンケーキを食べます!
しかし、パンケーキの日に食べるパンケーキは、日本で言うホットケーキのようなフワフワの分厚いパンケーキではなく、クレープ生地のような薄いパンケーキ。ここにシロップや粉砂糖、レモン汁なんかをかけて食べるのがイギリス流です。
🥞実践!イギリス伝統のパンケーキを作ってみよう!
パンケーキの日に食べるパンケーキは材料もとてもシンプルで、作り方もとっても簡単です。今年は2月13日にイギリス風パンケーキを作って食べてみませんか?
👨🍳材料
👩🍳作り方
🥞子どもと楽しむ「パンケーキの日」
🍽パンケーキを作って食べる
パンケーキの日は、言わずもがな子どもたちとパンケーキを作って食べるのが楽しみの1つになっています。
ちなみに、イギリスでパンケーキの日の風物詩と言えば「パンケーキトス」!パンケーキを焼く時に、フライパン返しを使わずにパンケーキをひっくり返すのです。
熱いフライパンなので、6歳の長男にはまださせていませんが、私と夫と長女はこの「パンケーキトス」をして遊びます。どちらが高く空中に飛ばせるかを見たり、夫の場合はちゃんとうまくひっくり返せるかを見たり……。結構盛り上がります。
子どもたちは自分のパンケーキにお好みのトッピングをするのが大好き。イギリスでパンケーキの日に食べるパンケーキの定番といえばレモン汁と粉砂糖というシンプルなトッピングなのですが、子どもたちはクリームにヌテラに果物をてんこ盛りにして食べます。
📖オススメ絵本:エリック・カールの「パンケーキできあがり!」
子どもが小さいうちは、パンケーキを食べるだけでなく、パンケーキの出てくる絵本を読んだりもしました。特に子どもがお気に入りだったのが、エリック・カールの「パンケーキできあがり!」とノルウェーの有名な昔話としてお馴染みの「The Pancake Boy」。
🏁イギリス各地であるパンケーキレース
パンケーキの日にはイギリスの各地で「パンケーキレース」が開催されます。このパンケーキレースはパンケーキの入ったフライパンを持って走るレース、競走中に何度かパンケーキをひっくり返さないといけない、というルールが設けられています。(ルールは各地で少しずつ異なります。)
パンケーキの日にパンケーキレースをして楽しむ学校もたくさんあります。
今年はバレンタインデーの前日で、手作りチョコ作りに忙しい方も多いかもしれませんが、イギリスには「パンケーキの日」なんて日があるんだ〜、なんて思いながらイギリス風パンケーキを楽しんでみませんか?