題... 政治家には独特の感性があるようです
◆ 独特の感性をもっているのが、政治家。
小泉純一郎氏は、政治家としては独特の感性の人でした。派閥の親分の森喜朗氏が説教しようと首相官邸まで来ているのに、缶ビール1本で体よく追い返すほどの人。
仲間との料亭での会合やゴルフなどの話もほとんど聞かなかったし、趣味と言えば、オペラ鑑賞。今時めずらしい高尚な趣味というのか、付き合いにくいというのか …
一番驚いたのは“加藤の乱”の時。みんなが一心同体だと思い込んでいたYKKの加藤紘一氏と山崎卓氏が必死で誘っていたのに、純一郎氏は知らん顔で両氏に造反しました。
私には“裏切者”に見えました。でも、純一郎氏は、今は自分が動く時ではないと確信していたのですね、たぶん。そして、結果的にはそれが正解でした。[ #裏切者 ]
政治家というのは、そんな独特の感性のようなものがあるのですね、おそらく。私の理解が及ぶ人ではない。まさに、“変人”というのがぴったり。
◆ 小泉進次郎氏がいろいろと話題になっていますが …
私は、何となくですが、進次郎氏は親父殿の変人の資質を受け継いでいる気がします。
周りの仲間から何と思われるかなど、まったく気にならないようです。それは、自分によほど自信とか信念のようなものがあるからだと思います。
けっこう好き勝手なことも言いますが、この親子には“失言”はない。調子に乗って言わなくてもいいことまでペラペラ言ってしまうタイプの人ではないと思います。
そういう面では、信頼できる人という気がします。私は、政治家としては、こんなタイプの人が好きだし、何かをやってくれる人だと思います。[ #信頼できる人 ]
実績が云々と指摘する人も多いのですが、それは、大臣になれば官僚やその他の専門家と付き合っていくうちに自然に身につく。具体的な政策は、誰かに丸投げすればいい。
◆ でも、一緒に遊んでおもしろい人ではないと思います。
と言うより、進次郎氏は、誰かと一緒に遊ぶことなどには関心はないでしょう。そうなると、周りの政治家は、彼と付き合っていくのが大変かも?
私の場合、一緒に遊ぶことで、人とも仲良くなれます。一緒に遊べない人は、今ひとつ信用できません。遊びは、人生にとって大きな意味をもつと思います。(→ 注1)
私の遊びは家族キャンプでした。私が仲良くさせてもらっている人は、みんな、私の家族との家族キャンプを一緒にやってくれた人ばかり。[ #遊び ]
キャンプは、仲間意識を育むのに最善。家族でも他人でも、キャンプをすれば、仲間になれます。仲間になれれば、その人は、仕事面でも協力してくれるようになります。
進次郎氏は、若いうちに親が離婚し、実の母親と触れ合う機会が少なかった。当然、家族キャンプ的な遊びができなかったので、何か付き合いにくい感じになったのかも?
そういう面でも、進次郎氏に子どもが生まれると、彼は“一皮むける”と思います。親になると、子どもから教えられることも多いものですからね。
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●(注1) “遊び”の大切さについては、2006.2.20のブログ 『パーソナルスラック』をご覧ください。[→ http://bit.ly/1p9rSjj ]