題... いやはや驚きの自民党人事
◆ 自民党新総裁の自民党新体制が判明したようです。
実にわかりやすい人事となりました。党の重要ポストは、全て、安倍氏と麻生氏の腹心ばかり。これなら、ご両人も文句を言うわけがない。
党人事で目立つのは、安倍氏と麻生氏に一定の距離をとっていた二階氏が幹事長をクビになったことくらい。
その代わりに幹事長に就任するのは、安倍氏と親しい麻生派の重鎮の甘利明氏らしい。甘利氏は政治と金の問題で長く心身症を患っていた、いわくつきの人。
麻生氏も財務大臣はクビになるようですが、後任には、麻生氏の義理の弟(父は鈴木善幸氏)の鈴木俊一氏をはめ込んだようです。麻生氏にとっては、一番信頼している身内。
鈴木氏は家柄は良いのですが、財務行政に精通している人とは思えません。この程度の人では財務官僚を自在に使いこなすことは無理だと思います。
私も、さすがに、少し驚きました。
◆ どうやら、岸田文雄新総裁は、総裁選の前に言ってきたことは、ほぼ、口から出まかせだったようです。
岸田新総裁は、なぜ、安倍-麻生-菅政治が国民の大多数に嫌われていたのかを、正しく認識できていないようです。[ #正しく認識していない ]
岸田新総裁は、総裁選の討論会では、アベノミクスは素晴らしい成果をあげたと持ち上げていました。
アベノミクスは失敗の経済政策だったという認識が大切なのに、岸田新総裁は高く評価している。つまり、岸田政権は、アベノミクスの延長線上の経済政策しかできない。
私は、安倍氏の支持を期待しての総裁選向けの口上かと思っていましたが、そうではなかった。党の人事を見て、それを確信しました。
岸田氏は、安倍-麻生ラインの“傀儡政権”になるつもりらしい。菅首相と同じタイプ。口下手の菅首相に代わって、口上手な首相になるという感じ。[ #傀儡政権 ]
◆ こうなると、衆議院選挙で野党が躍進できるチャンスも生まれてきました。
今や、日本人の平均賃金は先進国最低水準に落ちぶれ、韓国よりも下ということは周知のことになりましたが、実は、ことは平均賃金だけのことではありません。[ #先進国最低水準 ]
スイスの研究機関の試算では、日本の競争力は、世界で31番目らしい。わが国は先進国どころか、長い安倍-麻生-菅政権の間に発展途上国並みに落ちぶれてしまいました。(→ 注1)
これは、的を射た経済政策を行えなかったことが主な原因です。アベノミクスなどというロクでもないことにうつつを抜かしている間に、日本経済はガタガタになりました。[ #日本経済はガタガタ ]
この際、野党は、アベノミクスから抜け出す効果的な経済政策を打ち出すことが大切。国民を納得させられる経済政策を打ち出せば、衆議院選挙で躍進できると思います。
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●(注1) 日本の競争力が発展途上国並みに落ちぶれていることについては、2021.09.21のブログ『日本の競争力は安倍政権以降は低下の一途』をご覧ください。[→ https://bit.ly/3oh2P2z ]
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