題... 喫煙者がちょっと気の毒
◆ 最近、喫煙者に対する風当たりが強すぎる気がします。
たばこを一服すれば、緊張から解放されて“ホッ”とします。ホッとすれば、多くの人は素直になるものです。
そうなれば、知らず知らずのうちに普段思っているホンネが露呈されることも多い。
実は、私も60歳頃まで喫煙していました。しかし、親父殿と実の姉が“間質性肺炎”で死んでから、急に喫煙が怖くなり、たばこをきっぱりやめました。[ #喫煙習慣 ]
間質性肺炎というのは、今も特効薬はなく、いわば“不治の病”。進行を抑える薬はあっても治す薬はない。罹ったら死ぬしかない。それが怖くて喫煙はやめました。
親父殿も姉も喫煙者。おそらく、私にも間質性肺炎の遺伝子があるはずで、私は喫煙が発病の引き金になっていると推測しました。ならば、喫煙をやめればいいだけのこと。
◆ でも、実は、喫煙にも良い面がたくさんあるのです。
たばこを一服している時には警戒心が薄れ、多くの人が何でも率直に話してくれます。なので、現場の情報収集には喫煙所は効果的です。
建築現場の仕事などでは、昔から“たばこ休み”が習慣化されていました。朝の仕事前や昼食後などは、焚火を囲んでみんなでたばこを一服しながらいろんな話をします。
私は長く改善コンサルをしていたこともあり、現場からの生の情報収集を重視します。現場を見て回ることは当然ですが、喫煙所は情報収集の穴場と思います。[ #情報収集 ]
なので、喫煙をやめても、派遣先の工場に喫煙所があれば缶ジュースを手に喫煙所でたむろしている人たちの仲間に入ります。
すると、現場の状況が手に取るようにわかるようになり、私の居心地も良くなります。
◆ 私は、何をする場合にも、関係者のホンネを知ることが大切と思っています。
一般に、人のホンネを知るのは“飲みニケーション”がいいと指摘する人も少なくないのですが、飲みニケーションは、構えて参加するので多くの人はホンネは出しません。[ #飲みニケーション ]
アルコールは脳の機能をマヒさせる作用もあるし、酔っ払いのバカ話に付き合ってことの真相を把握するのは容易なことではありません。
蛇足になりますが、飲酒を禁止している宗教は多くても、たばこを禁止している宗教の話はほとんど聞きません。喫煙を儀式として重要視している宗教もあるほど。
つまり、飲酒習慣は喫煙習慣よりも悪い面の方が多いということだと思います。[ #飲酒習慣 ]
飲酒嫌いな私は、たばこよりもアルコールを規制してほしいのですが、アルコールはたばこ以上に社会に深く浸透しているので、うまく規制ができていません。(→ 注1)
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●(注1) アルコールの規制などについては、2018.01.11のブログ 『酒(アルコール)は諸悪の根源なのかも知れません』をご覧ください。[→ https://bit.ly/2Hpnaj8 ]
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