題... 引き時のようなものがあるのだと思います
◆ そう言いたくなる気持ちは理解できます。
~~< 以下 引用 >~~ ■ 「後輩のためにも引退したらどうですか」 経営者たちが迎える「定年後」 ⇒ http://bit.ly/2MFBhhp ■ ▯ 上場企業8割に相談役 ▯ ▯ 「見えない意思決定」 ▯ ▯ OBは外部に活躍の場を ▯
◆ 同感ですが、私は、“後輩のため”と言うより、“会社のため”と言いたいですね。
残念なことですが、どんなに優れた経営者でも、20年も30年もトップにいたら発想が腐りがちになるものだと思います。
ほとんどの経営者が、当初は“会社を発展させる”ことが発想の原点にあったはず。でも、時間が経つにつれ、自分の立場を維持することに汲々とするようになってしまう。
それは、いわば、自然の摂理のようなもの。弱い人間の宿命だと思います。たぶん、自分でも気づかないうちにそうなってしまうのでしょう。[#人間の宿命]
だから、世界の大統領なども、“連続2期まで”などの期間的制限を設けているのだと思います。
◆ 私は、“後輩のため”と言うよりは“会社のため”と言いたい。
“後輩のため”などと浮ついたことを言わず、天の邪鬼な私は、自分が手塩にかけて育てた会社のためにと言ってほしいですね。
それは、会社のためだと思います。と言うのも、時間が経てば、どうしても“時代の要請”的な部分についていけなくなるのが人の常。[#会社のため]
これまで長年にわたって“うまくやってきた考え方”なども時代に合わなくなる。どんなに気をつけていても、そうなるのは避けられません。要は、感性が古くなるのです。
◆ 歳を重ねると微妙な“味”のようなものが出てくることもありますが …
たとえば“噺家”のように自分一人で演じる個人芸なら、歳を重ねると微妙な“味”のようなものが醸し出される分野もありますが、それは、むしろ“例外”。
若いうちは何をするにもがむしゃらになれても、歳をとると体力も落ちてくる。おまけに、気力まで落ちてきて、すべてが、“惰性的”になってしまうものなのです。
そうなれば、自分の活躍の場はなくなると思った方が良い。むしろ、邪魔な存在になる。“引き時”なのです。[#引き時]
ならば、これまでの立場に固執せず、違う分野でやってみるのも大切な選択肢。新しい刺激にもなって、それなりに素質はあったのだから、意外にうまくいくと思います。