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題... 専門業者は細い針の穴を通すのです
◆ やはり、当局は状況を把握していて、厳しく指導していたようです。
私の派遣先の工場は、夏場まで大勢来ていた日本語学校のベトナム人学生がパッタリ来なくなりました。ひと頃は1日に5人も来ていたこともありましたが、9月からは0。[#日本語学校]
さすがに、急に0になると全部でも30人足らずの小さな工場では人手が足りなくなります。おかげで、私は、老体に鞭打って、連日残業させられる始末。
そもそも、地方の内需型の食品工場の多くは“低賃金の3K職場”的な仕事が多い。なので、正社員もパートも常時募集していますが、入ってきても驚くほど定着率が悪い。
要は、地方では、満足な賃金を払ってやれない工場が多いということ。そんな中、安い賃金でも働いてくれる年配者や外国人労働者は“最後の頼み”なのです。(→ 注1)
◆ 私の前の派遣先には日本語学校の留学生とは別に、ベトナムからの“技能研修生”も大勢来ていました。
技能研修生の多くは、勝手に休むようなこともなくまじめに来るし、向上心旺盛なタイプが多く、私は高く評価していました。[#技能研修生]
それも当然。会社の採用担当が半年以上も前にベトナムまで採用面接に行き、入社前研修なども現地で行ない、採用活動にそれなりに手間もお金もかけていました。
それに比べると、日本語学校ルートはレベルが低い。悪い意味の出稼ぎ労働者タイプが多く、ダブルワークをしたり、雨が降ると勝手に休んだりする人なども少なくない。
◆ 私は、日本語学校業者がどうやって留学生を集めているのか興味深い。
私がベトナムの学生さんから聞いたところでは、どうも、現地では学生斡旋ブローカーのような人たちが暗躍しているようです。そんな話を小耳にはさみました。
留学生になると学生ビザが発行されます。学生ビザでも一定時間なら仕事もできる。なので、留学生たちは“派遣”として働くことになります。
派遣業者としては、需要の高い日本語学校の学生を大勢抱えておくと好都合。要は、需要と供給をつなぐしくみが既にできあがっているのだと思います。[#しくみ]
法務省の思惑通りにいきますかね? 需要さえあればどんな抜け道も考えるのが専門業者というものなのです。
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●(注1) 外国人労働者などの実態については、2018.7.25のブログ 『要は“安い賃金の人”が足りないということ』をご覧ください。[→ http://bit.ly/2NwngXY ]