題... 自然とは共生するしか途がありません
◆ とてつもない事態になっているようです。
~~< 以下 引用 >~~ ■ 中国三峡ダム、大雨で水位上昇止まらず 警戒感広がる ⇒ https://s.nikkei.com/30BIx6l ■ 6月から断続的に続く大雨で、中国の長江中流にある世界最大級の三峡ダムの水位が上昇している。長江流域では大雨により400以上の河川で洪水が起き、200万人以上が避難するなど被害が拡大している。当局は警戒を強めている。
◆ 必要以上の施設を作って自然を制御しようとしてもダメなのです。
私は、三峡ダムをテレビで初めて見た時に、施設のあまりの壮大さに驚きました。“こんな巨大なダムを作って、大丈夫かな”というのが正直な感想でした。
中国は昔から巨大施設好き。“万里の長城”も巨大な施設でした。でも、万里の長城は、自然云々とは関係ない。ダムは、自然が相手の施設です。[ #自然が相手 ]
ダムには発電とか治水とかいろいろな機能があって、ダムもそれなりには必要なのでしょうが、如何せん、三峡ダムは巨大すぎる。
私は、こんなところに“巨大な水の仕切り”を作って雨水を溜め込んだら大変なことになるのではないかと危惧していましたが、やはり、大丈夫ではなかったようです。
最近の日本では、50年に一度とか100年に一度などと言われる大雨が、毎年のようにあります。たぶん、中国も似たような状況なのだと思います。
三峡ダムがそんな大雨までも想定して作ってあるとしたら大丈夫かもしれませんが、どうも、そうではなかったようです。
◆ 自然に対するスタンスでは“共生”が大切。“制御”ではありません。
そもそも、自然は制御できるものではありません。特に、最近の異常気象は、人間の力では如何ともし難いほどの状況と言っても過言ではありません。[ #制御できない ]
技術者は、何かを設計する場合、“さまざまな状況を想定して強度などの仕様”を決めますが、状況を完全に想定できないのであれば、設計のしようがないと思います。
イスラム教徒は折に触れて“神は偉大なり”などと唱えます。私は、宗教に関心はないので、“自然は偉大なり”と言いたいですね。
人間の力で制御できないならば、制御ではなく、共生が大切になります。[ #共生 ]
余談ですが、私は、“共生”より能動的な概念として、ある村の基本構想を策定した時には“共棲”という考え方を提唱しましたが、これは、少しは飛びすぎた発想だったかも?
◆ 共生というスタンスに立てば、別のやり方もあります。
治水で言えば、水を“溜める”という発想から水を効率的に“流す”という発想が大切だと思います。[ #流す ]
どうすれば、効率的に水を流せるかがポイントになります。それでも、大雨で命が危ないのならば、安全なところに早く逃げればいい。
なまじ、ダムがあるから安心だと油断していると、逃げ遅れたり、緊急放水などの急な状況変化に対応できなくなるのだと思います。
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