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題... ついに市場の趨勢に屈した

◆ 四の五の“屁理屈”を並べる必要はない。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 長期金利上限0.5% 日銀、大規模緩和を修正―事実上の利上げ、総裁は否定 ⇒ https://is.gd/ITdY2C ■

 日銀は20日の金融政策決定会合で、現在の大規模な金融緩和策を一部修正し、長期金利の上昇を認める上限を従来の0.25%から0.5%に引き上げた。事実上の利上げと同じ効果を持つ。今回の修正について黒田東彦総裁は会合後の記者会見で「利上げではない」と述べ、「金融緩和の持続性を高めることで物価安定の目標の実現を目指していく」と狙いを説明した。


◆ 黒田日銀総裁の発想では、時代を乗り切れない。

 発想を変えられないのなら、潔く身を引くのが良いと思います。

 まともな発想の人なら、直感的にすぐわかることです。世界はコロナ騒動とロシアーウクライナ戦争のあおりでひどいインフレになっている。[ #ひどいインフレ ]

 世界中がインフレに対応するため金利を上げている中、日本だけが、既に破綻したことが明白なベノミクスに必要以上に追随して金利を上げないでやっていけるわけがない。

 現在の日本経済は、輸出依存型ではなく輸入依存型の経済。終戦後の発展途上国だった時代には、日本は必死に輸出を推進して外需依存の経済をめざしました。

 それには“円安”が好都合でした。“安い人件費”を武器にでき、大々的に輸出を推進し、結果として“ものづくり大国”になることができました。[ #安い人件費 ]

 そこまでは良かった。しかし、ものづくりには、当然のこととして“原材料”が必要


◆ 日本の場合、アメリカやロシアなどの資源国とは違い、その原材料は“輸入”するしかない。原材料が豊富な資源国なら、原材料を輸出してもいい。

 太平洋戦争も、アメリカなどに原材料の供給を止められたのが遠因でした。それらが止められれば、日本は立ち行かない。負け戦になると予感しても、戦争に突入しました。

 鉄にしてもその他の希少金属類にしても、エネルギーにしても、おまけに食料品までも日本は輸入するしかない。日本は、戦略物資の多くを日本国内では賄えないのです。[ #戦略物資 ]

 日本にないものは輸入するしかない。輸入するにはお金が必要。そして、世界の基軸通貨は“ドル”。輸出入の決済は、ほとんどがドルで行なわれています。[ #基軸通貨 ]

 充分な原材料を買うには充分なドルが必要不可欠。ならば、これからの日本経済のためには、“円高-ドル安”がことのほか大切になります。

 そのあたりの正しい論理を理解しないまま小手先の金融政策を云々していても大した意味はなく、長続きはしません。


◆ 蛇足ですが、現在の日本の産業構造では円安になっても輸出はそれほど増えません。

 日本の輸出企業の多くは“貿易摩擦”に懲りたので、現地生産で対応しているからです。[ #貿易摩擦 ]

 それに、輸出依存というやり方は人件費が安いということが必要条件なので、輸出依存のやり方に固執すれば、相対的な賃金は上がらないということにもなります。

 最近の円安で日本人の平均賃金がみるみる下がっているのが、それを如実に物語っています。[ #平均賃金が下がる ]

#コラム #ブログ #天眼流 #天の邪鬼 #共感工房

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