題... 社会相対性理論と達観力
“社会相対性理論”は、私の持論です。ものを考える時の心得のようなもので、別に、難しい理屈ではありません。[ #社会相対性理論 ]
簡単に言えば、“世の中に絶対的な正義や真実はなく、人々は、それぞれが、自分が正しいと信じ込んでいることを規範にして生活している”ということ。
私は、自分の子どもや親しい友人には、“自分が考えていることを、他の人もみんな同じように考えている思ったら大間違いで、自分がそう考えているだけだと肝に銘じよ”と言い聞かせています。
みなさんも、私の社会相対性理論を、日本中といわず世界中に普及させてください。そうすれば、世の中から無駄な争いはなくなり、世の中が平和になるはずです。
従来のニュートン力学で“真”だったことも、アインシュタインの相対性理論では真ではなくなります。ましては、複雑怪奇な社会現象に絶対的な真が存在するはずがありません。
なので、私は、あえて“社会相対性理論”という大げさな言い方をしますが、そのことを意識していれば、妙に腹が立ったり、あるいは悲観したりすることもありません。
世の中は全てが“相対的”。絶対的な力は幻想にすぎないので、物理的な力だけで牛耳ることは不可能。価値観の共有が大切で、価値観を共有する手段は“説得”。説得によって相手に理解してもらうしかありません。[ #説得 ]
逆説的には、どうしても価値観を共有できない相手とは、喧嘩する必要もありません。喧嘩しても無意味。社会的規範が違えば、喧嘩で勝負が決まっても、問題解決に至りません。
そんな場合には、お互いに干渉しないことにすれば良いのです。それが、平穏な生活の知恵。それには、“来る者拒まず、去る者追わず”と、“達観する心のゆとり”が必要だと思います。[ #達観する心のゆとり ]
“達観”は、過酷な修行で悟りの境地を会得した人などに対して使われることが多いのですが、修験者のような修行は必要ありません。社会相対性理論を理解していれば、意外と簡単です。
余談ですが、私が学生の頃に読んだ本に“パワー・ベース”の類型について書いた本がありました。権力や社会的影響力などの力の源泉は何かを研究した専門書です。
当時の私のテーマは、“ワークモチベーション(仕事の動機づけ)”で、関連分野の本を片っ端から読み漁り、当時はあまり印象に残らず、不覚にも何という本か忘れました。
パワーベースには、“地位力”や“専門力”その他があり、中でも一番強くて広範に適用可能なのは“同一力(identification)”。同一力とは、“価値を共有して生じる力”です。[ #同一力 ]
私が、常々、“ビジョン”の必要性を強調するのも、そんな背景があります。ビジョンを共有することができれば、まさに、同一力が生じます。彼らは鬼に金棒の同志になることができます。[ #ビジョン ]
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[お詫び]
実は、このブログは、2014.01.17にフェイスブックのノートというコーナーに掲載したブログの加筆修正版です。 なので、いつもとは少し体裁が違います。 ご容赦ください。
そのノートコーナーが、いつの間にか廃止になっていました。グーグルの検索で2番目に表示されるほど話題になったブログを、勝手に廃止してネット上から消されては筆者は困ります。
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