共感工房 “まずは、アベノミクスを総括しなさい”
◆ 同感です。
~~< 以下 引用 >~~ ■ 立民・長妻氏「アベノミクス反省を」 ⇒ https://x.gd/wPswn ■
立憲民主党の長妻昭政調会長は8日の記者会見で、株価の乱高下に関して「(日銀が)金融政策を転換するときは、アベノミクスの失敗、『黒田バズーカ』の反省を踏まえるべきだ」と指摘した。
「アベノミクスで異常な超金融緩和をだらだらと続け、金融政策の選択肢が異様に狭まっているのが日本の現実だ」とも語った。
◆ 長妻氏は野党だからそんな事実も言える。私は、政権政党である自民党にそんな指摘をしてほしい。
岸田首相は、自民党総裁選挙では“アベノミクスの見直す”ような主旨のことを強調していましたが、実際には、アベノミクスをそのまま続けてしまいました。
アベノミクスがなぜ失敗したのかを理解しないままに、経済や金融行政に対して何もしなかったのです。ということで、日本経済は無茶苦茶になりました。
私は、以前から、安倍首相ー麻生財務大臣ー黒田日銀総裁のことを、日本経済を破滅に導く3バカ大将と揶揄してきました。(→ 注1)
彼らは、経済のド素人なので、怖いもの知らず。無頓着に財政出動させ、為替を野放図な円安に導いてしまいました。
だから、今度は、日銀が諸外国に追随してほんのわずかに金利を上げただけでも、株式市場は大暴落してしまいました。
◆ 私は、黒田バズーカということばは知っていましたが、何のことかは正確には知りませんでした。
どうも、金融行政の方向性をおもしろおかしく言ったものらしい。
~~< マイクロソフトのコ・パイロットによると >~~
“黒田バズーカ”とは、2013年4月から日本銀行の黒田東彦総裁の下で実施された積極的な金融緩和政策のことです。この政策は、デフレを克服し、日本経済を刺激することを目的としていました。
具体的には、金融ベースの大幅な拡大や長期国債やETFの購入を通じて行われました。
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要するに、黒田バズーカは、国の資金などを無理矢理に株式市場に誘導し、株価全体を上げて、日本経済が好調かのように見せかけるごまかしの政策だったということ。
短期的にはそんなことが必要なことはあるとしても、そんな小手先のごまかしが長続きするはずはありません。
◆ 成熟先進国で輸入超大国の日本にとっては、“円安”は最悪のシナリオです。
円安だと輸入品の円ベースの価格は上がる。食料品や石油などのエネルギー価格は止めどなく上がります。つまり、“悪性のインフレ”になるのです。[ #悪性インフレ ]
一方、円安だと、“輸出品の価格競争力は上がるので、輸出は増える”。ただし、輸出が増えすぎると、今度は、“貿易摩擦”が深刻化する。[ #貿易摩擦 ]
それに懲りた先進的な輸出企業の多くは(自動車産業などが典型か?)、徹底して、“消費地生産”を推進してきています。[ #消費地生産 ]
消費地生産なら、お互いにメリットが大きいので、保護主義者の代表格のトランプ氏なども何も言わない。
◆ おまけに、人口が減りつつある日本では、労働力不足も表面化してきます。
特に、地方の内需型の産業ではそれが深刻です。
そんな地方の低賃金の単純労働を支えていたのが“外国人労働者”でしたが、円安では外国人労働者も日本に来てはくれません。
今は、そんな業界は、半ばボランティア気分で仕事をしてくれる高齢者ばかり。それはそれで高齢者の生きがいにもなりますが、さすがに80歳近くになると体力がもたない。
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●(注1) 日本経済の3バカ大将云々については、2019.06.05のブログ『まさに、将来は真っ暗という感じ』をご覧ください。[→ https://is.gd/2c5c3c ]
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