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題... “三権分立”の危機なのかも

◆ こりゃもう、官僚が時の政権に必要以上の“忖度”をしているに違いありません。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 経産省も「老後に2900万円不足」 審議会で独自試算 ⇒ http://bit.ly/2KEpJOq     金融庁が老後に2000万円が必要だと試算した報告書をまとめたものの、担当大臣の麻生太郎副総理が受け取りを拒否した問題。経産省も、老後に約2900万円が必要だとする独自試算をまとめていたことが「週刊文春」の取材で分かった。   また、この試算は最近、閲覧できない状況になっていた。


◆ 官僚制度の信頼性を自ら崩壊させているようなもの。

 政治家に過剰な“忖度”をする官僚は、官僚の風上にもおけない。官僚は、政治家とは一線を画し、余計なことは考えず、自分に与えられた職責を全うしてもらいたい。[ #忖度 ]
 自分の職責を全うした結果として、もしも特定の政治家に煙たがられても、官僚は身分が保障されているから政治家の一存ではクビにはできません。[ #身分保障 ]
 折を見てどこか閑職に飛ばされるようなことはあるかも知れませんが、それはそれで、官僚としては勲章。また、引きあげてくれる政治家なども出てくるはず。
 そんな、謹厳実直さこそが官僚としての価値。そんな官僚の自負心がある人なら、自分のやった調査研究が公開されて恥ずかしいようなことはないと思います。
 政治家は自分の好みで良識を恣意的に捻じ曲げる屁理屈も言いがちですが、そういう面では、官僚諸氏は良識のある人ばかり。私は、そう思っていました。[ #良識 ]


◆ 役所が公務としてやった調査や文書は、きちんとそのまま公開してもらいたい。

 私も、以前、文部省の生涯学習局の職業資格等についての調査研究を受託してやったことがありますが、チェックはことのほか厳しいものでした。
 役所の調査研究などは、決められた手順で専門家などにも協力してもらう。ならば、政治家が何と言おうと、きちんと公開するのが官僚の義務だし、協力させた専門家に対する儀礼です。(→ 注1)
 そして、もしも、特定の政治家などがその調査結果に疑義があるなら、それはそれで、公開の場で対応してもらいたい。そのために、国会という場があるのです。
 官僚が時の政権に必要以上の“忖度”をして役所の調査研究の結果をねじ曲げるようになったら、“三権分立”の意味はなくなってしまいます。[ #三権分立 ]
 三つもの役所が揃って、老後の生活資金が2000~3000万円足りなくなると言うなら、それは真実と思う。それをどうやって補填するかを考えるのが、政治の役割のはず。
 時の政権者の勝手な屁理屈で行政府の調査研究を無視するのが政治家の役割ではない。公務員の賃金を減らしたり、消費税などで補填したり、手段はいくらでもある。

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●(注1)  役所の調査研究などについては、2019.6.21のブログ 『まさに、“忖度行政”になり下がった感じ』をご覧ください。[→ http://bit.ly/2NdtXP2


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