題... オーバードクターの問題点
◆ 実は、既に、私が学生の頃から似たような状況でした。
~~< 以下 引用 >~~ ■ 文系の博士課程「進むと破滅」 ある女性研究者の自死 ⇒ http://bit.ly/2Us61KX ■ 大きな研究成果を上げ、将来を期待されていたにもかかわらず、多くの大学に就職を断られて追い詰められた女性が、43歳で自ら命を絶った。 90年代に国が進めた「大学院重点化」で、大学院生は急増した。ただ、大学教員のポストは増えず、文科系学問の研究者はとりわけ厳しい立場に置かれている。首都圏大学非常勤講師組合の幹部は「博士課程まで進んでしまうと、破滅の道。人材がドブに捨てられている」と語る。
◆ いわゆる“オーバードクター問題”です。
私は理系オーバードクターの実態しか知りませんでしたが、文系はもっと悲惨だろうと想像していました。やはり、そうだったかという感じ。[ #オーバードクター ]
理系なら民間の研究所や企業などにもニーズがあり、ある程度は“つぶしが効く”。それは、理系(特に、工学系)が、“自分で何かを作り出する技術を学ぶ”ところだからです。[ #技術 ]
工学系では、実験や実習などで訓練し科学方法論なども勉強させてそれを身につける。私は経験はないのですが、文系は、何かを作り出す類の技術を勉強させるわけではない。
文系は、いわば、“知識”や“教養”の類のことを詰め込む教育をするのだと思います。となると、企業などでは、その種の人材のニーズはあまり高くはないでしょう。[ #知識 ]
◆ 文系の研究者的な仕事に就きたいなら、大学か特殊なシンクタンクくらいしか職場はない。
たとえば経済学などは、自分で、それなりの専門書を3~4冊も読めば、そこそこ理解できるようになります。大学の経済学部に行く必要もない。
また、小説家になるために文学部の大学院にまで行く必要はない。それより、いろいろな社会経験を積み重ねる方が何倍も役に立ちそうな気がします。
弁護士になるには六法全書や過去の判例なども丸暗記すくらいにガリ勉すれば、司法試験も何とかパスできると思います。あえて、法学部で勉強するまでもない。
私は、うちの子どもには、“文系に進みたいと思っているなら大学に行く必要はない、大学や大学院で勉強したいなら理系に行け”と言い聞かせていました。
理系は、“考え方”や“何かに取り組む手順”などを教えることを重視するので、それを身につければ、将来、自分が活躍できる可能性の幅が広くなります。[ #考え方 ]
技術のエキスパートなら、大学の先生だけでなく民間企業などでも活躍できるのです。