題... 日本は輸入大国なのです
◆ 日本は、いわゆる“加工貿易”に固執していてはいけません。
加工貿易とは、原材料を輸入して製品を輸出して外国からお金を稼ぐしくみです。[ #加工貿易 ]
日本は、原材料などの産業資源に乏しい。でも、人々は生真面目で、手先も器用で様々な方面での技術力はある。
それなら、原材料を輸入して、それを人件費の安い日本で作って輸出すれば、価格競争力と技術競争力は抜群なので外国にも売れて、お金を稼げる。
それが、加工貿易の基本的な考え方だと思います。つまり、加工貿易は、人件費の安い国でしか成り立たないしくみなのだと思います。
逆説的になりますが、日本がいつまでも加工貿易に固執していれば、当然の結果として人件費は上がらないことになってしまいます。
人件費は経営的にはコストですが、働いている人にとっては収入。収入は多い方がくらしは豊かになります。
◆ 現実の日本は、輸出大国と言うよりは輸入大国です。
日本は、特に、石油などのエネルギーや食糧関係はほぼ輸入に頼っています。とてもじゃないが、自給自足はできない状況だと思います。[ #自給自足できない ]
そして、これからコロナパンデミックも落ち着いてくれば、国際的な傾向としてそれらの需給がひっ迫することが必至の状況で、それらの価格は急速に上がってくる。
そんな状況で加工貿易に固執して輸出を増やそうとすれば、人件費を上げることもほぼ不可能。日本の国民の暮らしはますます苦しくなってくると思います。
日本は、そろそろ、為替政策を“円高”に舵取りすべき時だと思います。このまま円安政策を続ければ、日本は“悪いインフレ”になります。[ #円高にすべき ]
円高になれば、円ベースの原材料価格や食糧価格の上昇はある程度はおさえられるし、ドルベースの賃金水準も上がるので、優秀な外国人労働者を集めやすくなります。
ここから先は
30字
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?