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題... 先を行きたがる株式市場
◆ 私は、今回のコロナショックは、一応、底打ちしたと見ています。
~~< 以下 引用 >~~ ■ 株価指数先物・オプション大引け 先物は大幅に3日続伸 コールは値上がり ⇒ https://s.nikkei.com/3bqQdfD ■ 24日の大阪取引所で日経平均先物6月物は大幅に3日続伸した。清算値は前日比1320円(7.78%)高の1万8270円だった。日本株の底入れと先高観が広がる中、海外ヘッジファンドや海外投資家が株価指数先物を買い戻す動きが終日続いた。 日銀による上場投資信託(ETF)買いの増額や年金の買いなどの思惑も支えに、日本株の売りにくさが意識されている。取引終了にかけては買い戻しが一段と加速し、日中の上げ幅としては2008年10月14日以来、約11年5カ月ぶりの大きさとなった。日中取引の売買高は9万4867枚だった。
◆ やはり、一昨日、東京オリンピックの延期がほぼ決まったことが大きい。
今回の株式市場の急落は、金融不安云々が原因ではありませんでした。当初から、私も含めて、市場関係者の多くが“コロナショック”と言っていました。[ #コロナショック ]
要するに、もしかしたら世界的コロナ騒動(または、パンデミック)で、企業活動や企業業績が大きく損なわれるという懸念から、株式市場全体が急落していました。
ならば、コロナ騒動を一日も早く収拾すればいいのですが、間の悪いことに、わが国はオリンピックを控えている。あまり極端なコロナ騒動への対応はできない。
感染者数が急に増えたりすれば、オリンピックが間近に迫った日本にとっては、いかにも具合が悪い。いたずらにコロナ不安を煽るようなことにもなりかねない。
ということで、コロナ感染者を実際より低く見せかけようと、私から見れば“屁理屈”をこねて、徹底したウイルス検査などを躊躇していた印象もありました。[ #屁理屈 ]
でも、それでは、逆に、コロナ騒動は長引き、企業業績の回復も遅れる。
◆ オリンピックが、もし1年延期になれば …
オリンピックに何の遠慮することもなく、フリーハンドでコロナ騒動を早く収拾させることも可能になります。
“風が吹けば、桶屋が儲かる”と考えるのが、株式投資をやる人たちの習性。投資家の多くは、大方が、そんなふうに考えるものだと思います。
また、投資の名人とも言われていた経済学者のケインズは、“株式投資は美人投票”だと喝破していました。[ #株式投資は美人投票 ]
“一番美人がミスユニバースになる”のではない。 現実は、“みんなが一番美人だと思っている人がミスユニバースに選ばれる”のです。それが、株式投資の世界。
要するに、株式投資では、それが正しいかとか間違いかなどは、さほど大切でもない。みんながそう思っていれば、そうなるしかない世界なのです。
◆ 投資家の多くは、今回の急落を、上記のようにとらえていたと思います。
つまり、投資家たちは、オリンピックが延期になれば、早かれ遅かれ、コロナショックの先が見えてきたと判断したのです。“悪材料出尽くし感”の様相。
そして、常に先を行きたがるのが株式市場。世間に先駆けて、一足先に上昇に転じたのだと思います。[ #一歩先を行く ]
ただし、これから一本調子に株式市場が上昇していくとは、さすがに思われません。多少の紆余曲折はあると思います。でも、私は、これで、底は打ったと見ています。
実際に投資を行う時は銘柄選択などに細心の注意は必要です。先が見えてきただけで、現実のコロナ騒動が完全に収束したわけではありません。
余談ですが、昨晩は、ニューヨーク市場も記録的な上昇を演じていたようです。