天眼流’時事放談 @安倍政権は利権のデパートのようです
◆ やはり、そんなことだったのか …
~~< 以下 引用 >~~ ■ 麻生財務相が「最高顧問」の外国人実習制度「利権」団体…実習生の低賃金化を助長 ⇒ http://bit.ly/2qe9r2M ■ 先日、ベトナム人実習生が福島第一原発の除染作業に従事していたことが判明し、問題となった。外国人技能実習制度の職種に「除染」はない。にもかかわらず、実習先の建設会社が請け負った仕事に駆り出されていたのである。 いくら政府が「実習」という建前に固執しようと、実習制度は日本人が嫌がる仕事を低賃金で外国人労働者にやらせる手段にほかならない。ベトナム人実習生の「除染」問題によって、その実態が図らずも露呈した格好だ。 実習生の受け入れには、民間の人材斡旋会社などは関与できない。代わって送り出し国と日本の双方に、それぞれ仲介役の「団体」が存在する。日本側の組織は「監理団体」と呼ばれる。 監理団体は、実習生の受け入れ先から1人につき毎月3~5万円前後を「監理費」として徴収する。「監理」とは名ばかりのピンハネである。零細な企業や農家などが大半を占める受け入れ先には重い負担となる。結果、実習生の賃金が抑えられる。
◆ 自分の仲間内の儲け話だけには目端の利く麻生大臣らしい手口だと思います。
四の五のと偉そうな能書きを言っても、彼らは“利権”に執着する人たちです。[#利権]
安倍首相は“原発利権”や“教育利権”。麻生大臣は“外国人利権”。安倍-麻生政権は、利権の総合デパートのような政権です。
今度はこれに、“防衛利権”も追加されるかもしれません。既にやっているかも?
◆ 私も、思い当たるフシがあります。
私の前の派遣先には、ベトナムからの“技能研修生”が30人ほどいました。若い女性。
技能研修生と言っても、実は、名目だけ。彼女らは、実際には“出稼ぎ”のようなもの。本国には子どもがいる人もいます。[#出稼ぎ]
私は、彼らはみんな私と同じで時給900円前後と思っていたので、それも悪くはないかもと考えていましたが、最近聞いた話では、技能研修生の賃金はもっと低いのが実態のようです。
ベトナム人の技能研修生の賃金は時給で700円ちょっとらしい。それが本当なら、福岡県の最低賃金ギリギリの水準ということになります。[#賃金水準]
技能研修生たちは、週休1日で、1日の実働時間は7~9時間。名目の月額賃金は14~15万円程度。
そこからいろいろ引かれると、手取りでは10万円前後にしかならないとか。時間的に大変な割には収入は多くない。
◆ そんな実情を教えてくれたのは、語学学校に通うベトナム人の学生です。
前の派遣先には、技能研修生とは別に、近所の語学専門学校で日本語を勉強しているベトナム人も20人程度いました。こちらは、若い男が多い。
その学生たちも私と同じ派遣会社の所属で、前の派遣先で一緒に仕事をしていたこともあります。今度の派遣先でも、4~5人が交代で派遣されています。
彼らも、一応は“学生”の資格で日本に来ているのですが、それは名ばかり。彼らの多くは日本に出稼ぎ目的で来ている人たち。彼らを見ていればすぐにわかります。
“学生ビザ”の彼らも、週28時間のバイトができます。ある日、“君たちも技能研修生の方が収入が増えるのではないか”と言ったら、上のような内情を教えてくれました。
学生ビザで日本に働きに来ている彼らと、技能研修生の収入に大差はない。時間拘束が長い分、技能研修生はうっとうしいし、ことばの勉強もままならないのだとか。
◆ 私は、学生の頃の専攻のひとつに“労働科学”を専攻していました。
その指導教授がさかんに“女工哀史”の話をするので、私も、そちら方面への関心も高まりました。戦前の日本の発展を縁の下で支えていたのが、そんな女工たち。(→ 注1)
わが国は、昔から、“弱い立場の者にしわよせする文化”のようなものがあるのだと思います。
それなりに全体としては豊かになった今、こんな後進国的な文化は何とかしたいもの。
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●(注1) “女工哀史”のことなどについては、2013.1.25のブログ 『ヤバイ仕事は派遣頼み』をご覧ください。[→ http://bit.ly/2HjPMpD ]