天眼流’ @わが国は“働き手”が著しく不足してきた


◆ このコラムの指摘は概ね正しいと思います。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 視点:「失われた20年」より過酷な未来へ、高齢化日本の難題=カッツ氏 ⇒ http://bit.ly/2mS5Aab     日本は、どの先進国も過去経験したことがないような労働力人口の急激な減少に直面する見通しであり、対策を講じなければ、バブル崩壊後の「失われた20年」ですら古き良き時代にみえるほどの過酷な未来を迎えかねないと、米カーネギー倫理国際関係協議会・シニアフェローのリチャード・カッツ氏は述べる。     <数百万人規模で暮らしが著しく悪化へ>   日本には3つの選択肢がある。1つは、もっと多くの働き手を「輸入」すること。もう1つは、構造改革を通じて生産性上昇率を大きく引き上げること。3つ目は、(それらをせずに)今後数十年間にわたって、1人当たり国内総生産(GDP)がゼロ成長を続けるという未来に直面することだ。     <外国人技能実習制度に海外から厳しい視線>         後者(外国人労働者)について言えば、日本では非熟練・半熟練労働者に対する需要が高い。よって、永住を目的とする移民より、長期就労を目的とするゲストワーカー(一時的労働者)の受け入れを拡大する方が現実的だろう。ただ、そのような人々を数百万人規模で受け入れたいのならば、もっと厚遇する必要がある。


◆ 要するに、わが国は“働き手”が著しく不足しているということ。

 しかも、ぶっちゃけた話、低賃金しか払えない内需型業種での働き手が不足している。ちょうど私が派遣でやっているような類の“3K”的な仕事ですね。[#3Kの仕事]
 私の派遣先はコンビニの麺類を作っている工場。コンビニで売る食品なので中国などの外国で作って運ぶというわけにはいかない。数時間で店頭に並べられるところで作るしかない。
 何でも高く売るコンビニでも、レンジでチンして食べるうどんなどを1000円ではさすがに売れません。せいぜい500円程度がいいところ。
 となると、働き手には最低賃金程度しか払えません。私の地域は、時給850円程度のようです。
 その結果、職場には若い男はほぼ皆無の状態。昔の“3ちゃん農業”と同じで、“じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃん”ばかり。ついでに言えば、不思議なほどにバツイチおばちゃんが多い。[#3ちゃん産業]


◆ ちなみに、私の会社はパートも派遣もベトナムからの技能実習生も時給はほぼ同じ。

 外国人労働者だけ特に買いたたかれている状況ではないと思います。働き手みんなが、安い賃金に甘んじているという言い方が正しい。
 こんな状況を打開するには、以前ブログに書いたスイス式の考え方に立ち、最低賃金は1時間1500円で、1ドル100円程度がいい。[#スイス式の考え方]
 スイス式の考え方は、“高通貨、高賃金、高物価”とでも言えましょう。(→ 注1)
 結果としては、賃金が高い代わりに物価も高いということになると思います。賃金が高く物価も安いというのが理想的ですが、ものごとはそんなにうまくはいきません。
 まぁ、時給1500円なら度を越した長時間労働をしなくても月収20~30万円程度にはなるし、“円安”よりは“円高”の方が外国からの働き手も輸入しやすい。
 そんな方向で国づくりをしていくことが、日本にふさわしいと思います。

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●(注1)  スイス式の考え方については、2018.1.7のブログ 『“豊かな国”にしていくためのひとつの方策です』をご覧ください。[→ http://bit.ly/2mSgNYj


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