天眼流’時事放談 @とりあえずは想定の範囲内の証人喚問でした
◆ そんなことだろうと思っていました。
~~< 以下 引用 >~~ ■ 評価と批判、相半ば=麻生氏は無言−佐川氏喚問で財務省 ⇒ http://bit.ly/2IaVgCd ■ 学校法人「森友学園」への国有地売却に関する財務省の決裁文書改ざん問題で、27日に行われた佐川宣寿前国税庁長官に対する証人喚問。捜査を理由に答弁を拒み続けたやりとりをめぐる同省関係者の受け止めは、評価と批判が相半ばした。
◆ 財務省の“文書改ざん”がテーマとなると、証言拒否は当然のことでしょう。
財務省の近畿財務局は既にその件で告発され、検察は告発を受理しています。ことが大掛かりな一件なので、直属の上司である佐川氏が訴追されるのは時間の問題。
佐川氏が黙んまりを決め込むのも仕方がないことだと思います。ペラペラしゃべると、佐川氏個人にとっては大変なことになってしまいます。
そもそも、刑事訴追される可能性が高い人を証人喚問しても、さほど意味がない。私が懸念していた通りの展開になりました。真実は、わからずじまい。[#刑事訴追]
佐川氏は、国会が証人喚問する対象としては的を射ていたとは言いにくい。刑事事件の関係者になる可能性が高い人の追及は、検察当局に任せるのが最善だと思います。
◆ 森友学園の籠池氏の前回の証人喚問や加計学園騒動の文科省の事務次官だった前川氏などの証人喚問とは状況が違います。
この人たちはいわゆる刑事訴追的な心配はほとんどなかったので、気軽に真実をペラペラ話してくれました。
籠池氏は想定外に逮捕されましたが、これは、補助金詐欺の罪。いわば“別件逮捕”のようなもの。“安倍晋三記念小学校”云々との直接的な関係はなさそう。
今回のアッキーナ疑獄や加計学園騒動の本質は、時の権力者である安倍首相とその周辺の人々が、立場を利用して自分たちの“利権”を強化しようとしたことです。[#アッキーナ疑獄]
国会が“アッキーナ疑獄”の真相を解明したいなら、直接の刑事訴追はなさそうな森友学園の籠池理事長と昭恵夫人付き秘書だった谷査恵子氏が良いと思います。
ちなみに、昭恵夫人は直接的に犯罪行為的なことまではやっていなさそう。なので、自民党も、現役首相夫人の証人喚問だけはやらせないと思います。世間体が悪すぎる。
◆ 政治家は法律を作る人たちですから、“法”以前に“正義”に忠実にならなければなりません。
強引さでは人一倍激しかった小泉純一郎氏は何でも強引でしたが、人々は“ライオン丸”と評価しました。怪傑ライオン丸は正義の味方。人々が正義と認めてくれれば、多少強引でも良いのです。[#正義](→ 注1)
その小泉純一郎氏も自分の後継者として後押ししていた安倍首相に引退をすすめています。要するに、最近の安倍首相を冷静に見ていて、失望したのですね。(→ 注2)
国民の多くもそう感じており、安倍政権に嫌気しています。野党がだらしなさすぎることとも相俟って、“政権交代するにも適当な人がいなからなぁ”というのが国民の意識。
でも、政策的な感性なら安倍首相程度の人は自民党には少なくありません。安倍首相が引退すると言えば、代わりの人もどんどん出てくると思います。
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●(注1) 政治家は“正義”が大切ということについては、2018.3.25のブログ 『正義の味方的なところがいいですね』をご覧ください。[→ http://bit.ly/2Ggv3pu ]
●(注2) 小泉純一郎も安倍首相を見捨てたということについては、2018.3.24のブログ 『もはや言い逃れはできません』をご覧ください。[→ http://bit.ly/2IaYBBj ]