天邪鬼Club’　＠人間には復興させる能力がない

◆ 昨日は3.11から丸６年。各地で数々の行事をやっていました。

　まだ、復興途上という感じですかね。まぁ、無理もない。想像を絶する大災害でしたからそう簡単には復興はできません。何しろ、マグニチュード9.0の超巨大地震でした。

　でも、多くの人々の熱心な取り組みによって、復興できそうなことは間違いありません。それはそれで、喜ばしい限りです。

　津波等で被害を受けただけなら立て直すこともできます。津波が引けば元の状態に戻すこともさほど難しくはないし、防災システムも改善することができます。

　自然の大災害は人間の力では如何ともし難いものですから … ある面では諦めもついて謙虚になれるところが救いでもあります。［#謙虚］

◆ 問題は、福島原発で大きな被害を受けたところ。

　テレビでは福島原発で大きな被害を受けた“避難地域”の特集などもやっていました。そんなところは完璧な“ゴーストタウン”。戻ろうにも戻れなくて、人っ子ひとりいない状況。

　家なみなどが以前のままに残っているところも多く、それが、逆に、不気味さを増していました。津波被害だけの地域とは、また、趣も違います。

　苦渋の選択で故郷を離れ新天地に生活基盤を求めようとがんばっている人々には、いわれのない“いじめ”にまで悩まされている人も少なくないとか。彼らは、まさに“踏んだり蹴ったり”。

　“憤まんやるかたない”とは、このこと。気の毒で仕方ありません。“天災”ならまだしも、原発事故は“人災”。なのに、６年も経っているのに、処理の目途もたっていない。［#人災］

　こんなことを二度と起こさないために、原発はやめるべき。火事や洪水なら復興もできますが、原発事故は復興できない。今の人間の能力では、復興させようにもその能力がないのです。