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題... すべてがうまく回り始めるために

◆ 私も、基本的に、そう考えています。

~~< 以下 引用 >~~   ■ コラム:人手不足でも物価が上昇しにくい理由=門間一夫氏 ⇒ http://bit.ly/2WeEFEl     日銀の異次元緩和は既に7年目になるが、2%物価目標が実現するめどは今も全く立っていない。その理由として日銀は、賃金・物価が上がりにくいことを前提とした考え方や慣行が根強く残っていると分析している。     <実は上昇している賃金コスト>   実は、賃金コストは既にかなり上昇している。1人当たり平均賃金はそれほど高い伸びではないが、それは女性や高齢層の雇用拡大が、平均賃金を押し下げていることによる面が大きい。


◆ 私は、人手不足でも物価が上昇しにくいというのは、おかしなことだと思います。

 コラムにはエコノミストらしい詳細な分析などもありますが、私にとっては、そんなことは大した意味はありません。
 このコラムで印象に残ったのは、“賃金・物価が上がりにくいことを前提とした考え方や慣行が根強く残っている”という指摘と、“賃金コストは既にかなり上昇している”という指摘。
 近年は、女性や高齢者だけでなく、外国人労働者も急増しています。そして、それらの人々の多くが、低賃金の3K的な仕事に就いているというのが実態と思います。
 つまり、つぶれそうでも、つぶれるわけにはいかない企業がなりふりかまわず安い労働力を総動員し、政府も、結果的に、それらを無策のまま放任しているということに尽きると思います。
 “1億総活躍”なども耳に心地良いのですが、戦時中の“国家総動員法”と同じ主旨。大変なのはわかっているがみんな頑張ってくれという、無責任な発想です。[ #1億総活躍 ]
 さしずめ、女子や高齢者や外国人などの労働者は、現代の“挺身隊”。[ #女子挺身隊 ]


◆ 要は、政府が、そんな無茶苦茶なやり方を牽制する対策をすればいいだけのこと。

 それが、私が常々指摘している“最低賃金の大幅アップ”なのです。(→ 注1)
 そもそも、経済政策は妙に小理屈をこねまわしているだけでは、うまくはいかないと思います。“明快な意思を示す”のが、政策として大切なこと。[ #明快な意思を示す ]
 “賃金上昇による物価高は悪ではない”との達観がポイントになると思います。それができれば、すべてがうまく回りはじめると思います。

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●(注1)  最低賃金の大幅アップ云々などについては、2019.3.8のブログ 『最低賃金の業種別全国一律化という発想』をご覧ください。[→ http://bit.ly/2W7htYu


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