共感工房 “大学の海外進出はすばらしい”

◆ 素晴らしい発想だと思います。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 「閉ざされていた」日本の大学、海外に活路 筑波大・東大・京大…「知の交流」へ分校や拠点設置 ⇒ https://x.gd/igH3F ■

 筑波大が9月、マレーシア校を首都クアラルンプールに開設した。大学の本格的なアジア進出の先駆けで、他大でも拠点を設け研究や留学を通じた「知の交流」を促進しようとする動きが活発化している。

 少子化を見据え、存在感向上を目指すが、乗り越えなければならない課題は多い。


▽大学の「冒険」

 設置したのは新たな学部の「学際サイエンス・デザイン専門学群」。筑波大の強みとするデータサイエンスを軸に理系、文系の垣根を越える教育を提供する。

▽元首相の要望

 日本や韓国の経済成長に学ぶルックイースト(東方)政策を推進したマハティール元首相の要望で約6年かけて実現した。自身も子どもを日本に留学させており、開校後はオリエンテーションに駆け付けて学生ら一人一人と握手を交わした。

▽円安が痛手

 新型コロナウイルス禍に続く円安やハワイの物価高は痛手だ。「経営を考えると、学生数が足りない。

▽流れつくれず

 間もなく世界3位の経済大国に浮上するインドでは東京大や立命館大が首都ニューデリーに事務所を置き、日本に留学生を呼び込む。東大の場合、大学院を含むインド人留学生数は事務所を設置した2012年の計29人から2024年には計82人に増えた。

 ただインド人学生が求める将来の就職やキャリアについては「大学だけでは解決できず、産官学が協力しなければならない」と指摘した。

▽大学も変わる必要

 教育とはコミュニケーションであり、現地の言葉や文化を学び、学生と対話をしながら大学側も変わっていく姿勢が必要だ」と、双方向のやりとりが重要との考えを示した。


◆ 日本が本当の先進国になるには、こんな発想が大切です。

 日本が“発展途上国”の時代には、安価な労働力を武器に“加工貿易”で世界を渡っていけば良かったのですが、先進国になったら、単純な加工貿易では間尺に合わない。[ #加工貿易 ]

 新興の加工貿易国(たとえば、中国など)が台頭してくるし、先進国の代表格のアメリカは、むしろ保護主義に舵を切りそうな雲行きを感じます。[ #保護主義 ]

 単純な加工貿易に固執していたら、日本人の相対的賃金は上がらない。より高度な技術を世界に供給し、技術力そのもので稼いでいけるようにすることが大切なのです。

 それが、私がかねてから主張している“技術貿易立国”の基本的スタンス(→ 注1)


◆ そう考えると、為替は“円高”の方がむしろ好都合。

 円高だと、海外への投資が相対的に安あがりになります。[ #円高が好都合 ]


 ちなみに、今のところ、みんな、一般的に人気の高いいわゆるハイテク分野に注目しがちですが、私は、むしろ農林業などの分野がねらい目だと思います。

 実は、日本の農林業技術は世界有数のすばらしいものです。私は、この20年、山村の計画策定に携わり、それを実感しています。

 特に、東南アジアの国々は農業関係従事者が多いので、まずは、農林業の近代化が大切と思います。[ #農林業技術 ]

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●(注1)  “技術貿易立国”の考え方などについては、2019.08.11のブログ 『技術貿易立国というキーワード → http://bit.ly/2OYWaaH 』、2007.02.24のブログ 『生活文明郷-ビジョン → http://bit.ly/1lsxD8A 』、2007.03.12のブログ 『技術貿易立国だ-10 → http://bit.ly/2Ez6qQAなどをご覧ください。

#コラム #ブログ #天眼流 #天の邪鬼 #共感工房

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