共感工房 “トランプ氏はポピュリズムの典型”

◆ 私も、このコラムの主張に賛成です。

~~< 以下 引用 >~~   ■ トランプを勝たせたアメリカは馬鹿でも人種差別主義でもない ⇒ https://x.gd/WRbNQ ■

<大衆の実感を味方に付けたトランプの成功と上から目線の民主党の失敗をイギリス人の視点から解説>

 米大統領選でのドナルド・トランプの勝利について書くにはちょっと遅いかもしれないが、僕には「イギリスの視点から」いくつか思い当たるところがある。

 米民主党は「進歩的」政党に共通の、ある欠点を示した――彼らは、自分たちこそが善人であり、勝利に値するのがむしろ当然、と考えてしまったのだ。彼らは決してこれを認めようとせず、むしろ正反対の主張をしていた(「われわれはあらゆる有権者のために戦っている!」)が、彼らの行動はむしろその逆だった。


◎そもそも逸材でないからナンバー2に選ばれた?

 マキャベリの理論を参考にできるのだとすれば、政治リーダーはしばしば、自分を上回ったり自分に取って代わるライバルになり得るような逸材とは見なしていない人物だからこそ、その人物をナンバー2に選ぶ

 この態度は選挙戦の全体を通じて貫かれていた――トランプは悪者だがわれわれは明らかにそれより優れているので、するべきことは有権者にそれを「伝える」ことだけだ、と。

 政党は、大衆のほうから自分たちのところにやって来てくれることを期待するべきではなく、自分たちが有権者のほうへ歩み寄る道を探さなければならない


◎人種差別は致命傷になるはずだが

 おそらく、トランプにとって最も大きな逆風になったのは、刑事告発を受けた数々の出来事ではなく(なぜなら多くのアメリカ人がトランプ関連の刑事告発は政治的動機に基づいたものだと考えているから)、彼が人種差別主義者だという非難だろう。

 僕が聞くかぎり、人々がトランプを人種差別で非難するときはいつだって、彼が不法滞在の外国人を送還するから、というのがその根拠だった。

 強調しておきたいのは、僕はトランプを支持しているわけではないし彼の政策も好きではないということだ。念のために言っておくと、彼には数多くの深刻な欠陥があると思う。

 でも、トランプが勝利し民主党が負けたのには数々の理由があり、単にアメリカ国民が愚かで人種差別主義者だからという理由では決してないのだ。


◆ 要するに、トランプ氏は多数派の一般大衆の価値観をうまくとらえていたということ。

 一般大衆は崇高なことは望んでいない。あくまでも、自分の生活を向上させたいだけ。そのために政治があると考えています。[ #自分の生活を向上 ]

 トランプ氏は、そんなやり方を、若い頃に熱中していたプロレスのマイクパフォーマンスで身に着けたのだと思います。

 プロレスファンはプロレスの試合そのものも好きなのですが、過激なことをまくしたてるマイクパフォーマンスも大好きなのです。興奮するのです。

 そこで、トランプ氏は、一般大衆を自分に引き付ける感性を身につけました。私も、トランプ氏のそんなところは大好きなのです。


 ちなみに、そんな政治手法は、ポピュリズム(大衆迎合主義または反知性主義)と言われ、一般的には嫌がられていることが多い。[ #ポピュリズム ]


◆ 実は、一般大衆に大人気だった小泉純一郎氏も、そんな手法が得意でした。

 小泉純一郎氏は、国民に圧倒的に支持されていました。なのに、当時の野党は、“ポピュリズム”云々とか“劇場型政治”だとか、わけのわからない批判ばかりしていました。

 でも、民主主義においては選挙で大統領とか国会議員などが選ばれるわけなので、何が大衆受けするかを敏感にとらえることが最も大切なのです。[ #何が大衆受けするか ]


 そう考えると、トランプ氏がウクライナよりロシアよりの発言をするのも納得できる

 ロシアはアメリカにとって長年の敵のような存在だったので、アメリカのエリート層にはロシアに反旗を翻したウクライナを応援する人が多いと思います。

 でも、ウクライナはアメリカにとっては単なる“金食い虫”。経済にしか関心のないトランプ氏は、ウクライナのような発展途上国はどうでもいいと考えるのも当然です。

#コラム #ブログ #天眼流 #天の邪鬼 #共感工房

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