題... 高齢者雇用を安定させるのが国の命題
◆ まぁ、そんなところだと思います。
~~< 以下 引用 >~~ ■ 65歳以降、4割がパート希望=労使とも非正規中心-高齢者雇用 ⇒ http://bit.ly/346em7E ■ 65歳以降の働き方として、60代前半ではパートやアルバイトを希望する人が42.3%と最も多いことが25日、厚生労働省の高齢者雇用に関する調査で分かった。企業が提供できる就業形態もパート・アルバイトが61.0%でトップ。労使ともに非正規の就業・雇用希望が多かった。 政府は70歳までの雇用確保を企業の努力義務とする高年齢者雇用安定法の改正案を、来年の通常国会に提出する方針。現在は労働政策審議会(厚労相の諮問機関)の部会で具体的な条件を詰めている。
◆ さすがに、60歳も半ばを過ぎると、何かにつけて体力的にはきつくなる。
仕事が嫌いではなくても、若い連中と同じようなペースでは働けない。こればかりは、仕方ない。
でも、働いてもらわないと労働力が足りないし、満足な年金を支給するゆとりもない。なので、政府も、苦肉の策として70歳まで働いてもらおうとしている。[ #70歳 ]
それはそれで、悪いことでもないと思います。これらを打開するには高齢者に働いてもらうのが一番都合がいいと考えるのは、理の当然なのです。
高齢者は年金も一定程度はもらえるので賃金が安くても働いてくれるし、若い頃からのモーレツ社員としてバリバリやってきた人が多いので、働くことが嫌いではない。
◆ コラムでは“派遣”のことにふれていませんが、派遣業界では最近ある傾向が目立ってきました。
派遣で仕事をする場合は、細かな条件等まで雇用契約として契約のうえで仕事をしますが、2~3年前までは、ほぼその契約通りに守られていました。
最近の派遣業界ではひとつの動きが顕著になってきています。最近は、勤務時間について契約が守られないケースが増えてきている印象。
たとえば、契約では9時から5時までの勤務となっていても、作業が早く終わった日には3時に帰らせるなとどという企業が増えてきました。
以前は、作業が早く終わっても、雑用や次の日の準備などをさせて時間まで働かせていましたが、最近は、強引に帰します。残業など、もってのほか。
“時給制”は、早く帰さないと、まずいことの方が多くなるのです。[ #時給制 ]
蛇足ですが、単純な時間当たりのコストは、パートよりも派遣の方が高い。労働者の時給が900円なら、企業は派遣会社に1300円ほど払っています。[ #時間当たりコスト ]
◆ ということで、企業は派遣で人数を多めに確保し、仕事がない時は休ませる(早く帰す)という方法をとることが多い。
パートなどの“直接雇用”の場合は、企業側も、さすがにそこまではしたくないようですが、派遣の場合、派遣会社を“クッション”にして、企業も遠慮はしません。
これは、決していいことではありません。労働者の意欲が下がってしまいます。
ということもあって、最近は、派遣の定着率も下がってきています。なので、企業は、文句を言わない“外国人労働者”にシフトしてきている感じです。[ #外国人労働者 ]
“あちらを立てればこちらは立たず”。すべてがうまくいく方法など、なかなかない。達観するしかない。問題は、誰が達観するか。私は、国だと考えています。[ #達観 ]