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おっさんSEが残念なシステムを放っておかない件

こんにちは、三谷洋介と申します。普段は四国の真ん中、香川県観音寺市・三豊市を中心に賃貸物件を管理運営している不動産会社の役員をやっています。

Facebookでつながっている方はご存じの方も多いと思いますが、私にはこれとは別の顔も存在しています。

「おっさんシステムエンジニア」です。(笑)

#自分でおっさん言うな

現在約1900戸の賃貸物件を10数人で管理しています。そのため、普段からいかに管理業務を省力化するか、しかもお安く、というところで工夫改善を繰り返していかないと、この地方で事業を続けていくことは難しいです。

そんなこんなで、管理システムを少しずつ作っていて、気がつくと「おっさんシステムエンジニア」(以下「おっさんSE」)となっていたという・・・。(汗)

今の世の中、若くて優秀なエンジニアが世界中で活躍していて、スゴイシステムを作っているなぁ、すごいなぁと思うことが多いです。

しかし、反対に残念なシステムを作ってしまっているエンジニア(もしくは会社)も少なからずいらっしゃいます。

おっさんSEとしては残念なシステムを放置しておくと危ないなぁと思っています。

● 残念なシステムは人の時間を奪います。
●残念なシステムは人のモチベーションを奪います。
● 残念なシステムは人の感情を逆なでします。
● 残念なシステムは人の信用を落とします。
●残念なシステムは人のお金を奪います。
などなど

今週などはお付き合いのある会社の方相手3社にそれぞれ2時間ずつ(!)改善ポイントをお話させていただきました。ここで残念ながら貴重な時間とネガティブループに陥らないように気をつけながらお話するので神経を消耗してしまうのですが、ここについては将来に向けて貴重なリソースが奪われないようにするための先行投資として割り切っています。改善されれば良いなぁと思いつつ。過剰な期待はせず、生暖かく見守ることにしています。

ところで、残念なシステムって具体的にどんなシステムでしょうか?得意な不動産賃貸管理周辺で一つ例を挙げてみましょう。

チャットの会話が進む毎にメールが飛んでくるシステム

とある社宅代行会社のシステムです。ここは働き方改革、業務改善のためと称して、社宅代行会社と不動産会社とのやりとりをこれまでのFAXや電話からウェブ上のシステムで行う変更を行いました。このシステム自体、改善項目は山のようにあるのですが、代表的なものを一つ。

社宅代行会社と不動産会社とのやりとりについて、チャットを使う仕組みにしています。この会話が進む毎に毎回メールが飛んでくるのです。「情報更新しました♡」と。こんなメールが大量に届くとたまったものではありません。その社宅代行会社さんとたくさんお取引のある不動産会社はきっと大変だろうなぁ・・・。大量のメールに紛れて他の大事なメールを見落とすという事も発生するかもしれません。

このシステムどのように改善したら良いのでしょうか?

まず、おさえておかなくてはならないのが、不動産会社の方は、いちいちウェブシステムにログインして、情報更新があったかどうかなんて見ないだろうという読みが社宅代行会社側にあるということです。なので、いちいち通知メールを送っちゃうんですよね。

改善方法はいくつか考えられます。
●チャットは自社システムだけでやらない。LINEやFacebook Messenger、WhatsAppなどのメッセージングアプリを活用する。

●システム全体を改善して、チャット機能を盛り込まなくても良いようにする。不動産会社に余計な作業をさせない。

ちょっと改善するだけでパフォーマンスは大きく変わってくると思うんですよ。

是非、エンジニアには頑張っていただいて、お互いに貴重なリソースを無駄に消費することのないようにしていただきたいと思っています。



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