【回顧録】社内の「面倒くさい」を解消する Step.6
DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が、我々不動産業界でも聞こえてくるようになりました。不動産賃貸においてもこれまでの賃貸管理システムとは一線を画するような便利なシステムも登場してきています。
人工知能と顧客管理システムとの融合で自動追客システムが出てきたり、管理会社に対して物件の空き状況確認を自動で行うシステムが出てきたり・・・。
ある部分では確かに便利なところはあるでしょう。しかし、ちょっと待てよと思うことも少なくないのです。
日々の賃貸管理の仕事において、人がやるには面倒で手間のかかることをシステムに行わせたいという気持ちは良く分かります。システムは文句も言わず、24時間黙々と仕事をこなし、しかもコストが安いです。
この「システム」ですが、何もコンピュータシステムだけが「システム」ではありません。
仕事のやり方そのものを工夫することも立派なシステムです。
常識を疑い、幅広い視点で業務全般を見つめながらやり方を変えていく・・・
そんな事も時には必要となります。
私自身この20数年ブラウザ上で動く賃貸管理システムを作りつづけてきました。ITの力で何とかしてきた部分もありますが、一方で「やめよう」と決めたことも多々あります。
やめたこと・・・
2年に一度行っていた賃貸契約の更新(自動更新としました)、契約書の契印廃止、敷金を預かること、退去時の立会、他社管理物件への入居者斡旋、自社スタッフによる賃料催促、管理費を頂いての賃貸管理(我々の管理物件は全てサブリース手法により管理しています)、領収証の手書き、などなど。
引き続き「やめること」を増やしつつ、業務システムでできることを増やして、ビジネスの在り方をバランスさせていきたいと思っています。
まだまだ少しずつ一歩前進あるのみです。