想像筋・妄想筋を鍛える
「なぜ床の上であんな小さなテーブルでご飯を食べるの?足が痛いし、食べにくいと思う。」
「なぜ、日本人は靴を脱ぐの??」
はっ!とするような質問を、アメリカに向かう飛行機の隣に座っていたアメリカ在住の男性からもらい、確かになんでだろう?と考えてしまいました。
いつもであればネット検索して伝えていたかもしれないけど、ココは雲の上。私はネットを使える状況ではなかったので調べることができず、あくまで日本人の生活や家の作りなどいろんな可能性を想像して答えました。
当然、間違っている可能性もあるのでmaybeと添えて。
他の人はどのように答えるんだろうと興味があったので、「検索禁止」で友人に聞いてみると、いろんな切り口で答えてもらって、どれも有り得そうな気がするもので、また個性も現れてとても興味深いものでした。
一方で、全く答えられない人や全く想像できていない回答をする人もいました。
これも想像ですが、何かわからないことがあれば直ぐに検索をする癖が身につき、考えることができなくなりつつあるんじゃないかなと。
体の筋肉のように、想像筋・妄想筋みたいなものがもしあるとすれば使わないことで衰えていってるイメージです。急に使おうとしても力はなく、またすぐ筋肉痛(=おそらく眠くなる)にもなります。
想像・妄想のような「考えることができる」ことが、人間の人間たる所以ではないかと思います。
「もし考えることが弱まっていったら?」そんなことを想像してみるとちょっと怖くなります。
そうならないためにも、すぐにネットで検索するのではなく、「まずは自分なりにこうではないか?」と考えてから調べる。
そんな癖付けから想像筋・妄想筋を鍛え直していくことが、調べればネットに答えがあると思いがちな時代だからこそ大事なことだと思います。