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新しいアイデアのためにプロットが集まる環境を整える

先日、短編ミステリーを読んでいると、次のようなあとがきが書いてあった。

好きな本を1つ選び、プロットをパラグラフ1つにまとめる。核心だけを捉えるように。次に全くちがう本で同じことをする。それから二つを結びつけて新しい物語をるくるのだ。
出典:休日はコーヒーショップで謎解きを 著者:ロバート・ロプレスティ

これを読んで、新しいアイデア・企画(アウトプット)のためには、実はこうしたインプットの仕方が大事なんだなと思った。一方で、作品の核心をプロットすることを試してみたが、これが中々に難しくて、プロットをつないでもお話にならなかったりする。

そんな話を漫画を書いている友人に話していたら、「三田さんは、4コマワークショップでたくさんの4コマ書いたり、観たりしているじゃないですか。それですよ、それ」と返されて、たしかに毎月大量のプロットを、インプットもアウトプットもしていることに、恥ずかしながらも気づいた。

そもそも4コマワークショップとは、「テーマに対して起承転結のある4コマを自分なりの表現で描いて、参加者同士でシェアする」場である。10名参加していれば、あるテーマに対して10種類のオリジナルの4コマ作品がその場にできあがる。

絵や構成などは当然、素人ではあるけど、それぞれの体験や創造によって作られた4コマは個性が合って、自分とは違う視点が興味深い。前回の会では、新潟でのみ販売されている日本酒のお話を作った方がいて、全く知らなかった世界にも触れることができた。

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その場で書いた4コマは、ただ4コママンガを読むのとは興味を持つ度合いも全然異なると参加者はよく言う。

"自分の日常であったことを「四コマで描く」という行為でアウトプットする方法がとても新鮮に感じました。自分の普段の生活であったことを四コマにまとめることで、流れて行くだけの日常が特別なものに感じるのも面白かったです。"

”自分一人で描こうとすると なかなか筆が進みませんが、 テーマを頂いたり 周りの方とシェア出来ることで 凄く刺激を頂けて楽しい時間を過ごすことが出来ました。周りの方の感じ方・モノの捉え方、 そして表現の仕方から学ぶことが 多かったです。

大人になるとそういう機会も減るので、こういうチャンスが頂けたことも嬉しかったです。”

参照:4コマレポートより

こうした感想からも、シンプルに言えば、ただ4コマを書いて、発表し合う。ただこれだけのことだけど、良質な大量のインプットタイムになっている。

最初に紹介したあとがきの話しに戻ると、いくつものお話のプロットをストックしておければ、そのストックを組み合わせることでオリジナルの新しいお話を作ることに繋がる。

中々、こうしたプロットを自分ひとりによって蓄えていくことは時間がかかるけど、プロットが集まるような環境を整えたり、環境に参加することで、効率的にしかも楽しみながらアウトプットを磨くことができるといえるかもしれない。
と、あとがきを読んで思った話をまとめてみました。

今回は、小説と4コマを例に出したけど、他にも映画を観て、ストーリーをプロットするのも良い訓練になるに違いない。名作ならなおさら興味を惹かれるストーリー展開があり、しかも映画を観るという楽しみもあるから。

本記事で触れている4コマワークショップは、毎月開催しています。他にも4コマを描くレクリエーションなど企業向けに提供しています。よろしければ、ぜひチェックしてみてください。


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