先入観を捨てさせてくれる桜前線ドローン撮影プロジェクト
ドローンを使った映像と聞いたら、どのようなものを思い浮かべますか?
上空から大自然や大都市を映したものや、人によっては花火の中に入っていく映像を思い浮かべるのではないだろうか。
どんなものであれはじめて見たときには驚いた人もいると思う。実際にドローンの映像や写真がで始めた頃は、インスタグラムなどのSNSでアップすれば数多くの「いいね!」がついていたものである。
ただし、今ではそうした絵に見慣れてしまった人が多いように思われる。
特に空から撮影した大自然映像は、ゆっくり画面が動くこともあり、驚きより癒やしの映像になっている気もしなくはない。
そんな見慣れ感を持つ人が増えてきているかもしれないが、そんなことはないことを教えてくれるプロジェクトを、知り合いのドローンレーサー横田くんがクラウドファンディングを通じて始めた。
ドローンってこういう映像だよねという先入観を完全に壊してくれるプロジェクトだ。
桜前線ドローン撮影ツアー2020(クラウドファンディング)
ドローンを使った映像表現まだまだこれからだと感じさせるそのすごさに触れるために2月18日から始まったクラウドファンディング「桜前線ドローン撮影ツアー2020」の映像が公開されているので見てもらいたい。
実のところ私もドローンを使って映像を撮る仕事をしていることがあるので、その目線からの凄みも書きたい。
スピード
まずは冒頭のシーンが表現している圧倒的な映像スピード。
横田くんはドローンレーサーということもあり、レースでは時速100kmを超えるような操縦をしている。それを同じようなスピード感で撮影にも活かしているから迫力が半端ない。
究極のワンカット撮影
スピード以上に驚いたのがドローンを用いたワンカット撮影である。
今回の映像の中では、46秒~50秒あたりを見てもらうとわかりやすいかと。
部屋から窓へ、そのままお寺の本堂へと移動している
何がすごいかというと空から撮るとは違った意味で「人では無理」だからである。普通に人がカメラを持っていたらこうした移動はできないのだ。
クレーンやドリーなどの機械を使ったとしてもできることは限られれている。ドローン、中でもマイクロドローンを使っているからこそ、こうした限られたスペース内を自由自在に「ワンカットで撮れる」ことに表現の可能性がある。
実際に大作と呼ばれる映画では、ドローンを使った映像シーンは増えてきていて、これまで上空からの映像で使用されていたのが、人の目線からそのまま空に上がっていくような表現など、空だけでなく地上でもドローンを使って撮られているシーンが出てきている。
例えば映画:ダウントン・アビーではわかりやすく使用されていた。
またワンカット自体においては、ワンカットが長いものや、ワンカットで作られた映像作品も増えつつある。
国内ヒット映画では、「カメラを止めるな」が代表作だろうか。
最近では、「1917 命をかけた伝令」という全編ワンカットで撮影した映画の上映が始まった。一度も映像が途切れないことが圧倒的な没入感の要素となっていて、それはそれはすごみのある映画で、映像に気を取られすぎてお話を覚えていない。。。
ワンカットに興味を持った方は是非、観てもらいたい作品である。
先入観をなくすために新しい視点に触れる機会を増やす
ドローンというテクノロジーの塊を使うことで、今までになかった新しい表現ができるようになった。ただし、空高いところから撮れる新しさに満足してしまい、そうした映像にのみ使う道具として思いこんでいる人も多いのではないか。
それをこうした映像を見せてもらったとき、その先入観が一気に吹き飛んだことを覚えている。そして、先入観は時に自らの可能性を押さえつけてしまうものだなと思ったものだ。
だからこそ、そうならないためいろんな視点に触れる機会を持ったほうがいいのだろうなと。
紹介しているクラウドファンディングの桜前線ドローン撮影ツアーは、きっと見たことがない桜を鑑賞する楽しみだけでなく、ドローンや映像に関わる人の表現の幅を広げる視点を提供してくれると思っている。
まるでハチのように木の枝を這いながら見れる映像もあれば、昆虫が桜の木を下から上に登るような表現だって考えられる。
ドローンは、鳥の目になれると言われているけど、これからは生き物すべての目になりえる。そう考えたときにどんな映像が作っていけるか、今回の作品も楽しみだし、そうした映像表現を考えることも楽しくて仕方ない。
と、クラウドファンディングの連絡をもらったときに思い出したことを書いてみました。
クラウドファンディングの支援、またクラウドファンディングページから辿れるSNSアカウントでは、きっと桜映像ができるまでの過程などを発信していくと思うので、是非チェックしたもらえたら嬉しいです
かくいう私もこの桜前線に合わせてどこかで合流して何か力になろうと思っているので、そのときの状況はnoteやSNSでもお伝えしたいと思ってますので、よろしければチェックしてください。
また先入観を捨てて、たくさんの視点に触れれる場を複数のテーマで提供しています。よろしければこちらもご覧ください。
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