旅のきろく(2025新春)①

こんにちは、東京大学山暮らし研究会です!
私たちは、人々の暮らしを訪ね、新しい暮らしについて考えています。

この記事では、今月刊行される雑誌「季刊山根2025年新春号」の舞台裏を紹介します。
雑誌とともにお楽しみください! ※近日刊行予定

今回は、山暮らし研究会のメインフィールド、岩手県久慈市山根町を訪れました。自然が豊かで人が親切な、素敵な場所です。私たちの目標は、「できるだけ現地の人の目線になって、その暮らしを感じ、理解し、ありのままに表現すること」です。

1日目

東京駅を出発!

今回のメンバーは、この四人。工学部、教養学部、経済学部と、所属は様々です。もともと地方創生という共通の関心からつながり、「豊かな暮らしを見つめなおしてみたい」「ミクロな視点から地方を見てみたい」「違った世界を体験してみたい」など様々な好奇心から、このような活動につながりました。

あまり地方に行くことがなく、楽しみなふたり。

 東京から久慈への電車のアクセスは、新幹線で八戸へ、そして八戸線で久慈へ南下します。行きの新幹線では、「山根には、日常を大事にする感覚や、独特の時間感覚があるのではないか」「山根には受け継ぐだけではなくて、歴史から地続きの伝統感があるのではないか」「地方ならではの視点を知りたい」など、個人個人の問いや仮設を話し合いました。
 問いや仮設に縛られすぎては見つかるものも見つかりませんが、このようにゴールを仮設定しておくことは重要なことだと思っています。私たちの取材ではゴールを設定しつつも、アンテナをいろんなところに張って「感じる」ことを大切にしています。


山が見えると嬉しくなってしまう山岳部出身のふたり。

「こんなに山を見れるなんて贅沢だね」なんて言いながら。いくつものトンネルを抜け、気づけば雪景色。八戸からは八戸線でさらに二時間。長いとおもいきや、普段は見ない海や山の景色を見ているとあっという間でした。

久慈に到着!

久慈駅に着くと、山根で畜産を営んでいる八屋さんが迎えにきてくれていました。さっそく駅前の久慈ステーションホテルで山根六郷研究会の桑畑会長に取材をさせていただきます。

久慈ステーションホテルにて、桑畑会長、八屋さんと。

山根六郷研究会がどういう経緯で設立され、どのような気持ちで、どうやって活動してきたか。また、山根には不思議な魅力があったことなどを話していただき、とても大事なものを受け取った気がしました。山根六郷研究会のバイタリティに感動しつつ、それがいまの八屋さんにも受け継がれているのだなあと感じました。

ユベントス

取材のあとは、カフェ「ユベントス」へ。地域の老若男女に好かれたお店で、店主の馬内さんは私たちと八屋さんの友達で、めちゃくちゃかっこいいです。(あいにく写真がないですが)

ユベントスのロゴには様々な意味が込められていた。
本家(ユベントスFC)のシマウマと、馬内のウマが描かれている。
じつはゼブラ企業ってユベントス発祥なんだってね!(真っ赤な嘘)

おいしいパスタをいただきながら、八屋さんが「ユベントス」の由来を教えてくれたりしました。ユベントスは、馬内さんが代表で、八屋さんもメンバーである団体OLD NEWとして経営している場所なのです。ユベントスの羽織ものには、山根感を感じるデザインも。久慈を訪れる際はぜひ立ち寄ってみてください!

ユベントスを後にして、ついに山根へと向かいます。山根は久慈市中心部から車で30分ほど内陸に行った場所です。
山根に住んでいる地域おこし協力隊の朝比奈つとむさんと八屋さんの二人がかりで運転してくれました。去年は何回スリップしたとか言うから、怖い怖い。。。でも、こういうご厚意を自分が受け取るだけにしないようにしたい。

泊まる場所は、木売内工房。所有者の家具職人・木村さん自ら設計したという素敵な建物。木村さん、ありがとうございました。

薪ストーブに火をつける

外に出ると、「あっ流れ星!」

ちょうど流星群の時期、ほぼ新月で、星の良く見える山根で、という最高のシチュエーションなのでした。こういう意図しないラッキーはいいですね。

②の記事では、2日目の舞台裏をお伝えします!ぜひご覧ください!
(文:伊藤好太郎)

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