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『キケン』有川浩を読んだ感想

読書感想文です。

どんな話?

タイトルの「キケン}は城南電気工科大学機械制御研究部という、大学のサークルの名前。
電気工科大学なので男子ばっかりで、ロボットとか発明とか悪ふざけとか全力でやっている青春のお話。

面白かったところ

主人公(語り手)の元山から見た、「先輩二人の偉大さ」っていう、主観。
私にとっても、部活の先輩って、なんか、すごいものだった。すぐに自分も誰かの先輩になるのに、追いついたり、あの先輩のようになれたって思ったりしなかった。先輩の個性って、すごく思い出に残り続けてる気がする。

共感したところは、大学のサークルって、半生で一番青春だったと思うので、思い出して懐かしくなった。最終話の、学園祭の日程をチェックするけど、行かなくなる気持ちの描写は共感できた。
実際、大学のサークルで一緒に過ごした人たち、ずっと気になって会いたいとは思っている。あの頃に戻れはしなくても、ともだちでいられないのかなって思う。
皆、卒業して大人になって忙しくして、仕事や家庭っていう大切なものができてるだろう。また集まろうなんて面倒だって言うんじゃないかな。
思い出話を繰り返すことしかできない飲み会なんて、無駄って言われても仕方ない。
近況も気になるけれど、SNSで繋がっていても、あんまり誰も書いていなくて、さみしい。そういう私も、書いてないけど。もっとサークル同期の仲が良ければ、結婚式が集まるいい機会なんだけど、結婚式に呼ばれたことはない。
OBの連絡板は、フィクションだよ。だいたいは、母校の学園祭に行っても昔の知り合いに会えたりしないし、主役は現役たちで、なんか無駄足だったかなって思いで帰ってくるだけだと思うよ。

いや、たぶん、私が、私の周りが、あんまり仲良くないだけ??
卒業後も会ってるとか、結婚式に呼び合う話は、先輩の代や、私のきょうだいは言ってるな!?
あと私も先輩には会えているのだった。大事にしていきたい。

漫画のように軽く読めて、面白かったです。


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