やまぶ記 第七夜 〜思いやりの極意〜
こんばんは。
皆さんはコンビニをご存知だろうか。
lenyaはよく利用するのだが、会計時にこんな会話があった。
「レジ袋はご利用ですか」
「そのままで大丈夫です」
lenyaは手にエコバッグをかけていた。店員はレジ袋が必要かと聞いた。当然のことだろう。
レジ袋を購入するかは購入者が決めることだし、またその都合は本人自身にしかわからないのだから。
少し前に、インターネットでこのような店員に苦言を呈している人を見かけた。
「見てわからないのか?」といった旨の嫌味までわざわざ浴びせたようで、店員の都合も、なんらかの理由で袋が必要な少数派(カタカナで言えばマイノリティである)の都合も考えることができない人間なのだと心底感じた。
コンビニでの接客というと、もう一つ思い出す話がある。
長年日本に在住している外国の方が、高齢者であるにもかかわらず年齢確認をされたことに腹を立てて怒鳴り散らしている様子が撮影された動画だ。
確かに年齢確認ボタンをいちいち押すのを馬鹿らしいと思う気持ちはわからなくもないが、販売店の都合を考えればそれも仕方のないことだ。未成年者に販売してしまうことで法律上の罰則を受けるリスクを抱えているのだから。
我々はロボットではない。相手が自分の思うように動いてくれないことがあってもエラーを起こしてパニックにならないよう心がけたいものだ。
親切というとなんだか阿吽の呼吸で気を効かせることのように思うが、まずは相手に求められたことを朗らかに応じるというのも立派な親切ではないか。
「そんな簡単なことは親切には入らないよ」
と、つい思いたくなってしまうのだが、店員に教えるほど親切や気遣いに精通した親切名人の方々もなかなか実践できないようなので、lenyaのような凡人はますます意識していかねばならない。