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竹籠の出来はヒゴの質でほぼ決まる
綺麗な竹籠を編むには、何よりも竹ヒゴの品質が大事。綺麗な竹ヒゴで編まれた竹籠は、それだけで数段綺麗に見えてくるものなのです。
その竹ヒゴを綺麗に作るにあたっての基本中の基本、同時に最大の難関であるのが「幅と厚み」を揃えること。
職人さんなら鉈と小刀だけで終えてしまうこの作業、素人ではなかなか同じようにはできません・・じゃあ、どうするの?というところを解消する道具が実はいろいろあるのです。
ヒゴは厚みと幅が何よりも大事
ヒゴ作りは、まず竹を鉈でパカパカッと割るところから始めます。1つが2つ、2つが4つといった具合に割っていき、目標の幅の1~2割増の幅まで割ります。次に割ったヒゴを鉈で「へいで(剝いで)」いきます。剝ぎも目標の厚みの1~2割増まで行い準備完了。
幅・厚みともに粗方調整したものを最後に1本1本微調整していきます。このとき使う道具が「幅取器(はばとり)」と「銑(せん)」です。職人さんはあまり使わない道具ですが、素人には結構大事な道具です。
竹細工道具はあまり売っていない
実際に竹細工を始めてみるとまず感じるのが「専用道具」の少なさと「竹細工情報」の少なさです。
鉈と小刀は比較的簡単に購入できるものの、幅取器や銑になると急に入手が困難になります。こうした道具を売っている専門店もほぼありませんので、結果的に道具や治具(じぐ)は自作する方が多くなっています。
幅取器の自作
道具が買えないというジレンマは、竹細工を始めた私にも当然あったので、当時の私も「幅取器の自作」にチャレンジしました。
残念ながら工作技術に問題があったのと安価な材料を選んだことで、あまり良い感じに作動しなかったのですが、まあ大体の要領は得た感じだったので、この後には活かせたような気がしています。
道具の自作は意外と出来ます
その後、竹細工仲間が自作してくれた幅取り器と銑を購入させてもらったので、幅取器と銑はそれを使っています。以前はヤフオクでも「自作物」が売っていたのですが今は売っていないようです。
竹細工の道具については、今もちょっとした治具や道具は自作しています。
ヒゴの作り方や竹籠の編み方は人によって千差万別なので、自分のスタイルにあった道具を作り出すというのも結構楽しいものです。