四つ目編みは簡単とはいえない
私が好きなのは六つ目編みと麻の葉編み。八つ目編みもちょっと手間が掛かるものの意外と好きですかね。
四つ目編みはというと・・・竹細工では基本の編みなんですが実はあまり好きではない・・というかちょっとした苦手意識があるんです。
格子状に上・下・上・下
四つ目編みは、縦横ヒゴが交互に上・下・上・下となっていくだけの簡単な構造です。
六つ目編みの場合は「アヤ」で編み目を固定しますが、四つ目編みには「アヤ」が無く、ヒゴの摩擦のみで編み目を固定しています。実はこの構造が意外と厄介で、私の苦手意識の原因なんです。
編み込むごとに固定力があがっていく
ヒゴ4本で四つ目をひとつ編んでも非常に不安定で簡単にほどけてしまいます。
六つ目編みはひとつ目からしっかり固定されるので、その後が編みやすいのですが、四つ目は摩擦が効くまではずっと不安定、しかも一番外側のヒゴはいつでも簡単にはずれてしまうのです。
常にヒゴを水に濡らすことで多少解消されますが、それでもなかなか嫌な特徴です。
四海波籠の次の課題は菱四つ目籠
苦手意識の抜けない四つ目編み、2度目の挑戦は菱四つ目編みでした。
「菱」とついてますが編みかたは通常の四つ目編み、立ち上げ時に45度ずらすことで目が菱形に見えるので菱四つ目といわれています。
網代編み(あじろあみ)の立ち上げに少し似ている感じです。
菱四つ目は立ち上げも結構独特
菱四つ目では、45度ずらすことによってヒゴを菱形に交差させながら立ち上げます。回しヒゴを使わず、底編みのヒゴ同士で編んでいくので編み上げにはちょっとコツが必要。
回しヒゴを使わないから簡単・・に見えますが、綺麗な四角形の目を保ちながら、底編みのヒゴで立ち上げるのは結構難しいです。
籐を使った共縁(ともぶち)仕上げ
底編みと同じく、ある程度編み上げてくるとヒゴ同士のテンションが掛かり編むのも楽にラクになります。ただし、丁寧に編まないと綺麗な目にならず、仕上げ時に全ての目が同じ数になっているかの確認が難しくなります。単純な編みかたなのに、綺麗に作るのは難しいという印象の籠でした。
縁(ふち)は共縁仕上げ。幅広ヒゴを縦に割いてから押し込むようにまとめるやり方でした、最後は籐で止めて完成です。
だいぶヘタクソな仕上がりですが、縁だけでも綺麗に出来ると意外とまとまるという竹細工あるあるな感じの仕上げですね。笑