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軸脚こそが移動の要!! ダンス基礎基礎WS Part 3 第1回 「タン・リエ」

ロルファーユキ先生によるダンス基礎基礎ワークショップ、待望のPart 3が始まりました。

Part 3のテーマは「移動」です。

今まではその場でできる動きが中心でしたが、少しだけ場所移動が出てきます。

記念すべき第1回目は「タン・リエ」。

基本的にはタンジュで出した脚に重心を乗せ換える動きです。

やっぱり軸脚!!「タン・リエ」

「タン・リエ」はバレエのバーレッスンやセンターレッスンではお馴染みの動きですが、先生のお手本は軽やかで美しいのに、素人の私がやるとどうしても「よっこらしょ」感が拭えないんですよね…笑

基本はPart 1でも散々練習した「タンジュ」。

足裏で床をするように片脚を出し、最終的にはつま先だけが床に着く状態に持っていきます。

この動き、動かす脚よりむしろ軸脚が大切

軸脚を長―くキープできれば、動かす脚も自由に動かせます。

そのことは充分理解し、練習もしてかなり良くなったとは思うのですが…

「つま先を出した方向に動く!」と思うと、どうやら軸脚がおろそかになってしまうようです。

軸脚に乗った状態から両脚でプリエ(膝を曲げる)しますが、ここで初めて両脚バランスになります。

そして最終的には出した脚に重心が移るわけですが、体重をどーんと下方向に乗せてしまうわけではありません。

あくまで「軸脚」なので、足裏は床を捉えつつ、脚から体幹部を通り更に上に伸びていくように長い軸を作ります

このバランスの移動をはっきり、でもなめらかに行います。

「つま先を出した方向に動く!」という気持ちが強いと厄介なのは、軸脚がおろそかになるだけでなく、上に伸びるのではなくずんと脚に体重が乗ってしまったり、ついつい行き過ぎてしまうんですよね…

新しく軸となる出した脚を超えて、前なら前、後ろなら後ろに上半身が行き過ぎてしまうのは私に限らずおそらく素人あるあるでしょう。

私の場合、前に移動する場合はまだ出した脚が見えるので、その脚を縦に長くするイメージですっと上半身が乗る感じでできたのですが、後ろになると乗る脚が見えないせいか「ゆきさん、後ろ、乗りすぎ!!」と何度も注意されてしまいました。

見えない後ろ側にどうしてもどーんと重心が乗ってしまうのです…泣


重心を乗せすぎないように、先に行き過ぎないように。

太腿の骨と骨盤の間にちょっと空間を作っておくように片脚に重心を移す練習、実は指導者向けの講座「ホリスティック・システム」で練習したことがありました。

「ウォーキングエクササイズ」や「ビッグランジ」というエクササイズです。

一見簡単なエクササイズですが、「タン・リエ」に必要な要素が詰め込まれています。

お馴染み、知っているはずのエクササイズを新鮮な気持ちで練習すると、当時得た感覚以上の納得感がありました。


やっぱり軸脚がキーの「プロムナード」

ワークショップの後半は「プロムナード」。

フランス語で「散歩」という意味ですが、バレエではアラベスクやアティテュード(片脚片腕を上げて作るポーズ)のまま、軸脚のかかとを上げ、つま先部分で少しずつ体の向きを変えていく動きです。

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これもとにかく軸脚の上に上半身がいることが大切。

しかもかかとバランスになってしまうと絶対動けなくなってしまうので、つま先側に重心を乗せておくことが大切です。

プロムナードのように向きを変える動きをしない時でも、いつでもプロムナードができるように重心の位置に注意しておけば「軸脚長ーく」をキープするのが少し楽になります。


バレエのレッスンでどう活きる?

さて、その後のバレエのレッスン。

「タン・リエ」で行き過ぎちゃわないように…、軸脚長く…をバーの時から意識していました。

効果を特に感じたのはバーを使わないセンターレッスンの時です。

ワークショップではただひたすら「タン・リエ」を練習しましたが、実際のバレエのレッスンでは「タン・リエ」はつなぎのパ(動き)に過ぎず、間髪入れず次の動きが続きます。

「タン・リエ」でしっかり軸脚に乗れるようになったのか、バーがなくてもバランスを崩すことなく、次のパがスムーズにつながるようになった気がしました!!

そしてさらに、「タン・リエ」に限らず、例えば5番に脚を戻してプリエ、向きを変えながらルルベパッセでバランス、4番に下りてピルエット、といったような流れが急にスムーズにできた気がします。

軸脚を意識することは今までもやっていたつもりですが、改めて「タン・リエ」というパにフォーカスして地味に練習を繰り返すことで、軸脚を長くキープする、という基本がブラッシュアップされたのかなあ、と思いました。


そしてプロムナード。

その場でくるりと1回転するのが一般的なプロムナードですが、直近のレッスンでは、アティテュードで右斜め前から左斜め前に向きを変えるだけ、移動距離の少ない簡易版のプロムナードが出てきました。

移動が少ないせいもあったのかもしれませんが…

アティテュードからアロンジェ(伸ばす)でアラベスク、そこから軸脚プリエでパドブレ、という流れが、かつてないほど安定してできたのです!!

これも軸にいられたおかげで無駄なブレがなく一つ一つの動きができたんだろうなあと思います。



「ダンス基礎基礎ワークショップ」は、その名の通り基礎の基礎を地道に地味に繰り返すワークショップです。

そのため「踊るの大好き!!」という人がワークショップをチラ見したら「音楽もないし同じ動きをずーっと繰り返しててつまらなそう…」と思うかもしれません。

しかし、やっている本人の中では、ああでもないこうでもないと試行錯誤しながら頭と体をつなげる作業が忙しくフル回転で行われていて、つまらないなど感じている暇は一切ありません!

普段のダンスのレッスンの中ではなかなか納得いくまで繰り返せない動きや、当たり前すぎて見逃していた動きを繰り返すことで、頭と体がつながり本当の意味で自分のものにすることができます。

何か一つ自分のものになると、不思議なことに体は勝手に別の動きにも応用してくれます。

そんなつながりを発見するとますます自分の体と仲良くなった気がして、踊るのが楽しくなってきます。


うまくできないことがある人、伸び悩みを感じている人はもちろん、踊るのが楽しくて仕方がない人も、ケガをすることなく更なる上達を目指して是非受講していただきたい、そんなワークショップです。

最新のスケジュールはロルファーユキ先生のHPをご確認くださいね。

https://dancebasics.mystrikingly.com





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