我が子を『のび太』にしない言葉かけ 〜のび太母の子育てを考えてみる②〜
①に引き続き、のび太母の子育てについて支援者目線で物申してみようと思います
導入だけコピペ↓
『のび太』と言えば、『怠け者、泣き虫、勉強嫌い』と、親としては正直目指したくない我が子の姿!笑
うちでは子どもがアニメ『ドラえもん』にハマり、一時これでもか!というくらい観ていたのですが、のび太くんのお母さんの子育て、特にのび太くんへの言葉かけが気になって気になって仕方がなくて…
〜導入終了〜
今日の気になるセリフは
「またあんたは遊んでばっかり…今日からは昼寝禁止、漫画禁止、テレビ禁止!
…まあなんですか!その態度は!もう晩ご飯抜きですからね!」
のび太母がすごくよく言うセリフです
このセリフ、物申したいポイントは3つあります
①指示する時、「〇〇してはダメ」という禁止の形を使うことは逆効果
②よくなかった行動・してほしい行動を具体的に言葉にする
③『罰』ではなく、『しまった』体験を
詳しくお話しします!
①指示する時、「してはダメ」という禁止の形を使うことは逆効果
人間の脳って、言われたセリフの中にある行動をイメージする ようにできているらしいのです!
どういうことかというと、
「昼寝しちゃダメ!」→『昼寝』をイメージ
「漫画みちゃダメ!」→『漫画』をイメージ
「汚れた手、服で拭いちゃダメ!」
→
『服で拭く』をイメージ
こうなります。
なので、子どもを注意する時、よく言っちゃいがちですが、「してはダメ」という注意の仕方では、子どもの脳は、
むしろその“禁止したはずの行動を取る自分”をイメージしてしまう
ため、逆効果になります!
改善案
「昼寝しちゃダメ!」→「寝るのは夜だけにしよう」
「漫画みちゃダメ!」→「本を読む時間にしたらどう?」
「汚れた手、服で拭いちゃダメ!」
→
「タオルで拭こうね」
このように、
してほしくない行動ではなく、してほしい行動を言葉にして指示する
ことが効果的です
(このことについては、心野 足助さんが、とってもわかりやすく説明されていますので、ご参照ください↓↓)
②よくなかった行動・してほしい行動を具体的に言葉にする
のび太母のあのセリフでは、のび太は自分の何がよくなかったのか???わかりません。
「またあんたは遊んでばっかり…」
→
「のび太くんは宿題をせずに帰ってからずっと遊んでいるね。それはいけないよ。」
「なんですか!その態度は!」
→
「ママは真剣に話しているけど、のび太くんは下を向いて、言い訳ばかりしているね。その態度は、ママは嫌だな。」
このように、具体的に言葉で伝えることで、自分の、この行動がよくなかった、と子どもに理解してもらうことができます
そして、してほしい行動というのは、この例題だとおそらく『宿題を先にする』ということなので、
「遊ぶ前に、宿題を先に済ませてしまおう」
と、こちらも具体的に言葉で説明しましょう
③『罰』ではなく、『しまった』体験を
「晩ご飯抜き」というのは、大人が子どもに与える罰です
これはいけません
子どもに、大人がしてほしい行動ができなかった場合、何か不利益があるよ、ということを伝えるためには、
子どもが『しまった』と思える、子ども側に立った理由を伝える
ことが必要です
たとえば、
「宿題が先にできなかったら、夜やらないといけなくなるよ。そうすると、見たがっていたテレビ番組が見れないよ」
または、ご褒美を奪う、ということでもいいでしょう。
「宿題が終わったらあげようと思っていたけど、このおやつは、ドラえもんにあげるね。」
このように、
(ママの言うこと聞かんかったら、よくないことがあるでぇ〜)
ということをマイルドにして伝えるということですね!
間違っても、子どもの権利を奪う、『罰』(主に衣食住に関わること)は使ってはいけません!
なかなか余裕がなくてできないことも多々ありますが、こういったことを頭の片隅に置いて、できるだけ丁寧に子どもと向き合っていきたいです
わかってますよ?
のび太母のこういうセリフが、
物語的に必要だってことは!
ちなみに①です↓