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青江さんと354日目(12/20単独公演セトリ解説後編)

こんばんは、青江です。ヘッダー画像は12/20の青江バンドメンバーです。ベースYOSHIMIさんがアプリで肌艶を少し盛ってくれてます。

というわけで少し間が空いてしまいましたが、セトリ解説後編。前編はこちら

12/20シルバーエレファントでの青江単独公演は1/3までアーカイブ見られますのでよろしくお願いします。

では後半戦!

10.M


換気休憩を経て、後半はピアノの飛鳥さんと二人でスタート。プリンセス プリンセスの名曲をカバーしました。
この選曲、色んな人にウケました(笑)色々と想いを昇華できたのではないかなと思います。
キー的に徳永英明さんのカバーバージョンを飛鳥さんに送ってたのですが、彼女はそこからさらに色んな人のカバーバージョンを研究して、素晴らしいピアノアレンジを組み立ててくれました。さすがでございます。

11.処方箋


これは小林大吾さんというポエトリーリーディング、スポークンワードの方のカバー。

ひょんな事からこの人の存在を知り、2018、9年あたりは特によく聴いてました。MCでも話しましたが、僕はほぼ100%曲を先に作る、いわゆる曲先の人。
なので作詞の際はあらかじめ決まっているメロディーの音数や押韻を気にしながら書く事になります。その制約に助けられる時がほとんどですが、窮屈に感じる時もたまーにあります。そんな中、制約から解き放たれた(ように見える)このスポークンワードの世界を垣間見てとても影響をうけました。

朗読的な事をやってみたいな…と思ってもだいたい青江が冗談で言ってると捉えられがちですが飛鳥さんは
「カッコいいじゃん!やろう!」
と言ってくれまして、このカバーが実現しました。カバーというか原曲のお手本通り(になってると良いな)でしたが、ピアノと間合いを揃えながら、一言一言丁寧に置いていくのはスリルがあって楽しかったです。

12.燃えているゴミ


ここからバンドメンバーを呼び込み、6人で演奏。この曲もサビ以外はセリフで出来ています。
この曲は2020年に書いたもので、現在レコーディング中です。サビ以外はセリフで構成されてますが、これは先ほどのポエトリーリーディングと左とん平「ヘイ・ユウ・ブルース」、両方の影響からの合わせ技ですね(笑)

七転八倒か 七転び八起きか
どっちにしたって転ぶことからしか始められないんだ
火をつけてくれよ
なあ 俺に火をつけてくれよ

燃えているゴミ

というところが自分でとても気に入ってます。このnoteの表示の仕方、初めて使いました(笑)

13.それはスポットライトではない


この曲はもともとは洋楽なんですけど、今回のは浅川マキさんのバージョンのカバー。

ここでコーラスの増田奈帆子、通称だーますを呼び込む予定…だったのですが、残念ながら前日の検査でコロナ陽性と判明し欠場。幸い体調はまったく問題ないとの事ですが、万が一にも皆に迷惑をかけてはいけないという彼女の判断は間違ってないと思います。
とはいえ全然元気というわけで、歌う前にステージから増田に電話し、次のライブの予定をざっくり決めました(笑)次はぜひ一緒にステージに立ちたいですね。
奇しくも浅川マキさんの書いた詞の内容が状況にぴったりマッチしていて、歌に熱がこもりました。アウトロの構成を僕が盛大に間違えましたが(笑)

14.別冊マーガレット


青江初期のソロ曲。2009〜あたりからライブで良くやってました。アレンジも少し変えて、機会があればまた歌っていこうと思える形になりました。
この曲以降の特筆すべき点としては、キーボードROSE様のコーラス。今までやってもらった事なかったのですが、当日サウンドチェックの直前
「あのー…もし良かったら…なんですけど…」
と非常に奥ゆかしい切り出しで
「だーますちゃんのパート、私がコーラスやりましょうか?」
と前向きな提案。女たち時代の曲だったら体に入っているので、との事でした。なので終盤のこの曲と「たわわ」「ハーバーライト・ウーマン」のコーラスをお願いしたのでした。結果はバッチリ。こういう急遽な何かに対応できるところってすごいバンドっぽいなと感動しましたです。10年少しの歳月はすごいし、ありがたい事だなとあらためて思いました。

15.たわわ


これも別冊マーガレットと同じく初期女たちからライブで演奏している曲。今年のラフチルツアー2周目で久々にやってみてなかなかに好評だったのでセトリに入れました。こういうシンプルな曲って何年経っても演奏できますね。当時の青江に感謝です(笑)

16.ロックショウ


この曲は2016年にユースムースを復活させた時の曲。MVも当時作りましたね。

去年にユースムースでやって以来だった気がします。僕の世代のバンドの歌、みたいなイメージで書いた曲です。今のメンバーもすっかりバンドっぽくなってきたので今回採用しました。

17.ハーバーライト・ウーマン


これは「この胸の呼び鈴〜」と同じくらいの時期の曲。その頃はライブでワッと盛り上がれるような曲が少なかったので作ったような記憶があります。書いた当初はぜんぜん好きじゃなかったんですけど(笑)最近はライブで演奏するたびに、やっぱりパワーのある良い曲だなと思うようになりました。2番サビの

ハーバーライト ハーバーライト
港でアンタのタバコふかす ハーバーライト・ウーマン
この灯りに気づいたら
マドロス Want You Back
ハーバーライト・ウーマン

ハーバーライト・ウーマン

のところが気に入ってます。出て行った男の残していった煙草の火と灯台の灯りが重なる描写。我ながら上手い!!と思います。でもこの部分をライブではしょっちゅう間違えます(笑)

18.グッド・バイ


いよいよ本編最後の曲。数年前からユースムースや弾き語りでもライブで演奏してました。その時はバラードとしてやってましたが、現在はテンポを上げてよりソウルフルかつポップな感じでレコーディングしてまして、今回はそのバージョンで初披露。
資料としてメンバーに共有した音源もまだ制作途中のものだったりしたのですが、みんなそれぞれに力を発揮してくれて、とても良い初演になったと思います。
この単独公演のタイトルにもしましたが、この演奏で無事に厄年とお別れできてたら良いなあと思います。

19.ハニームーン


アンコール。2015年に書いて、2016年のユースムース復活の狼煙となった思い出深い一曲。

月と歩く真夜中のデートの歌、みたいな感じですかね。相手が月ゆえに

昇る太陽 その眩しさが終わりの合図
何もかもが光を浴びて
君の事 見失ってしまう

ハニームーン

という歌詞になってくるんですけど、これはまあ青春やかけがえの無い時間が終わってしまう事への焦燥感みたいな話です。一方で本編最後の「グッド・バイ」には

星が消えて夜が明ける それでいい
バイバイ バイバイ バイバイ グッド・バイ

グッド・バイ

という歌詞が出てきます。本番を迎える少し前にはたと気づいたのですが、「ハニームーン」から「グッド・バイ」までの間に、別れや喪失に対するスタンスが少し変わってきたのかなと。なんとなく柔らかくなったのかな。そら老けますよねという話です(笑)歳を重ねました。

といった感じで全19曲。現時点での青江オールキャリアベストみたいな感じのセットリストになりました。
Twitterにチラリと書きましたが、ここ最近書いた曲が20代30代の頃の曲と遜色なく感じた事がとても嬉しかったです。安心した。
僕は今日より明日の青江のほうが遥かに良いと常に思っています。20代の頃になんて絶対戻りたくないです。しかし人間としてはそうでも、作品となるとどうなのか、やはり時間も体力も野心もあった昔のほうが良いものを作れていたのでは?という懸念は常にありました。
「伊豆魔法使い」「恋のゆがみ」「モンキーマン」と並べて「四畳半」や「燃えているゴミ」「あのよ」は果たしてどうなのか?と内心気にしてましたが、なんていうか、全部名曲でしたね(笑)
ユースムースでもソロでも、一生懸命作っていたのだなと他人事のように感心できました。こうやって長尺のライブがないと実感できなかったと思います。ご来場、配信ご視聴くださった皆様、本当にありがとうございました。

来年も制作を続けつつ、歌唱力もさらに伸びていく予定ですので、青江を気にかけてくれると嬉しいです。
よろしくお願いします。

年明けから、このライブでもいくつか披露しましたユースムース新曲5曲を仕上げにかかります。その後も、たぶんボイスメモに20曲ほど新しい欠片が眠ってますので育てていきたいと思います。死ぬまでやるとおもいますので、その都度「これで明日死んでも悔いなし」と思える曲を残し…残すとか言ったら青江ごときがエラそうなので、曲をそっと置いといて、後からそこを通る誰かが見つけて楽しんでくれたらいいなと思います。

最後に有料部分に先日試しに録った

「某所にGO!」という新曲のスケッチを置いておきます。来年の作品を予言する一曲…では全くないです(笑)毎月500円でございますので、青江にワンドリンク奢る感じで購読を何卒でございます。


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