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【5歳児と富士山登頂レポ】2日目(七合目〜山頂)
7月23日 富士山登頂2日目
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4:40頃 ご来光@七合目トモエ館前
山小屋の前でのご来光から2日目はスタート!
4:00すぎ、
御来光を待って外にでると、月が出ていて空はまだ暗くて、夜と朝の境目のような神秘的な時間。
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のぼってきた太陽は、
息を呑むほどの美しさ。
ついさっきまで、月が輝いていて夜の空だったのに、太陽がのぼるとあっという間にあたりが明るくなった。
日が昇ってきてくれることって「ありがたい!!」
感謝の気持ちでいっぱい!
息子も初めて見る光景にさぞかし感動しただろう〜と思っていたら、、、
山小屋に入って、
朝ごはんのパンを食べてました(笑)
朝から食欲旺盛で何よりw
体調もバッチリみたい!
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パン3つ(クロワッサン、ロールパン、ウィンナーロール)とペットボトル水500mlでした。
ご来光を見た後は、
軽く朝食を食べて出発準備。
昨日の夜に高山病になってしまった子は、朝になってもまだ体調イマイチで…
この状態でさらに上に登っても、さらに高山病が悪化してしまうと判断して、残念ながらここで下山することに。。。
(来年、また一緒にリベンジしようね!!!)
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5:00 七合目トモエ館を出発
トモエ館を出発。
さっそく、なかなかの急な岩場を登っていく。
七合目をこえると、
道も急になり、両手を使って岩をつかみながら登っていくような道も多くなってきました。
岩場では、息子を後ろから支えながら登って行く。
高度も高くなってきてるので、すぐに息もあがってしまう。
息子のペースに合わせて、
ゆっくりゆっくり、休憩しながら登っていきました。
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7:30頃 太子館到着(八合目)
目安時間100分の道のりを、約150分で到着。
子供の足だともっと時間がかかるかと思ってたけど、なかなかのいいペース!
平地だと大人のペースと比べてかなりゆっくりになるけど、逆に岩場だと子供のほうが身軽でスイスイ登っていけるからかもしれない。
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9:30 元祖室(八合目)到着
標高3250m
いよいよ標高3000mを越えてきた!
八合目の蓬莱館をこえると、
山小屋と山小屋の間隔が広くなってくるので、気持ち的に少しハードになってきます。
大人がヒーヒー言いながら登っていく山小屋手前の階段を、息子はスタスタ余裕で駆け上がる(笑)
元祖室の隣には
富士山天拝宮という神社があり、参拝、御守りや御朱印をいただくこともできました。
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ちなみに、
富士山のトイレ事情ですが、
各山小屋ごとにトイレがあって、200〜300円のチップ制になっています。
場所によって、トイレの形式は様々で、
・ティッシュは流さずゴミ箱に捨てるところ
・水鉄砲のようなノズルで水を流すところ
・水洗トイレに近いかたちのところ
などなど。
山のトイレってあまりキレイではないイメージがあるけど、富士山のトイレはどこも整っていて、とってもキレイ。虫もいないし。
手洗いの水場はないところがほとんどで、あったとしても水はほんの少ししか出ません。
富士山で水はとっても貴重!!
山小屋があるところにしかトイレはないので、行きたい場合は早め早めに!
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今回、息子のモチベーションを高めてくれた大きなもののひとつに、
「一緒に行った仲間たちの存在」
がありました!
今回、
大人8人、子供4人(息子、小1、中1、中3)の12人の仲間と一緒に行きましたが、
先に登るお兄ちゃんたちに追いつきたくて、前に進む原動力になっていたり、
一緒に登りながら、みんなが息子のサポートやフォローしてくれたり、
息子が楽しんで登れたのはみんなのおかげでした!
仲間の存在に、
本当にたくさんたくさん助けてもらいました。
特に、3日目!!!
(詳しくは3日目の投稿にて)
できれば、
家族や親子だけで行くよりは、
何人か他の仲間や家族と行くのはオススメです。
子供のモチベーション的にもだし、
安全面的にも、子供の具合が悪くなったときなど、対応できる大人の数が多いほうが安心です。
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10:30 本八合目トモエ館到着
今日泊まる本八合目トモエ館に到着。
ここで一旦チェックインをして、
登山に使わない荷物を山小屋に預けてから山頂に向かいます。
荷物が軽くなっただけで、
ずいぶん身体の負荷が軽減!!
背負ってたリュックは息子よりもはるかに重かったので、少なくとも25kg以上は余裕であったかと…
子連れ登山だと、いかに荷物を軽くしていくか、は大事なポイントのひとつです。
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ここから、いよいよ山頂アタック。
次の山小屋、御来光館で先に行ってた仲間たちと合流して、ラーメン食べて腹ごしらえして、
いざ山頂へ!!!
今回、登山中も食欲が落ちず、しっかり食べれていたことは、息子が登頂成功できた理由のひとつかもしれません。
登山中も、休憩のたびに常に何かしら食べていましたw
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13:00 九合目到着
標高3600m
山頂まではあと400mのところ。
この400m。
間違いなく、ここは日本一長い400m(笑)
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九合目をこえると、
かなり酸素が薄くなってきたなーと感じるくらい
少し動くとすぐに息があがります。
休憩の頻度も、
へたしたら2-3m歩いて休憩、くらいのペースで
かなりゆっくりゆっくり進んでいきました。
ここは無理してペースはあげずに、息子が休憩したいタイミングで何度でも休憩させながら登っていきました。
酸素缶も活用して、
休憩のたびに3〜4回ずつ深呼吸して酸素を吸わせながら。気持ち的にもラクになるみたいで、酸素缶の効果大です!
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息子は、ここにきても体力的には全然元気で。
まわりの大人たちがぐったりしながら登っていく中、しりとりしながら、おしゃべりしながら登っていく息子。
その姿に、まわりの大人たちが元気づけられていたようで、息子の頑張る姿を見た大人たちは、自然と笑顔になっていました^ ^
「すごいねー!」
「がんばってるねー!」
と、通りかかるたくさんの方々に声をかけていただいたのも、とってもありがたかったです。
励まし合うと、お互い元気もらえますね!
いよいよ山頂も間近!!
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そして、、、
14:30 富士山山頂へ到着!
本当によく頑張りましたーーー!!
ここまでの息子の頑張りに思わずウルウル(泣)
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山頂に着いたら、
ジュースを買ってあげる!と約束していたので、
さっそく自販機を見つけて、ファンタをゲット。
(山頂に自販機があることに驚き!)
500円!!
高級ファンタだ〜w
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お兄ちゃんたちとも山頂でやっと合流できて、
とっても嬉しそう^ ^
少し休憩して、
もう1つのミッションだった
「山頂でハガキを出す」ために、浅間大社奥宮と山頂郵便局のあるところまでお鉢巡りへ!
山頂郵便局までは片道30分ほど。
富士山の火口が見えたり
切れ落ちた斜面のすぐ横を歩いたり
すごい場所にいま立っているんだな…と実感しながら、一歩一歩進んでいきました。
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写真だとうまく伝わらないけど、
覗き込むとすごい高さ!
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落ちたらヤバいところ…
息子は、若干の疲れはあるものの、
それでも大人たちよりは全然元気!ww
くだり道は小走りで駆けおりていく。
凄すぎる〜!!!
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15:30 山頂郵便局に到着!
パパ、じぃじばぁば、幼稚園の先生へのハガキを無事に投函。
ミッションクリア、おめでとう!!
さっ、
無事に山頂でのミッションも達成したので、
そろそろ下山します。
山頂のトイレに寄ったら、
受付にいたおじちゃんに「ぼく、ここまで登ってきたのかー!えらいね〜!」と、ご褒美にメロン味の飴もらってました。
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帰りがけに山頂の売店で、
登頂記念のキーホルダーを購入。
その場で今日の日付を入れてくれました!
とっても良い記念になりました^ ^
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17:00 下山道へ
夕方になって、雲が多くなり風も強くなってきた。
気温もぐっと下がってくる。
夜から雨予報も出ていたので、なんとか天気が崩れる前に本八合目の山小屋へ。
下山道は、登りと違って、細かい砂や砂利道で。
少し歩くたびに息子の靴の中に砂利が入る…
高所で、何度も何度も、息子の靴を脱がせて履かせてをやってたら、かなり体力削られました…泣
今回、ゲイターを持ってこなかったけど、これ子供は絶対に必要だな、と痛感!
大人は、ハイカットの登山靴履いていれば、なんとか大丈夫でした。
持ち物については
詳細は装備編の投稿にて↓
17:30すぎ
無事に八合目トモエ館に到着
ここからが、、、
大変でした…
今日は朝4:00起きでフル活動していたので、
山小屋に着くなり夕飯も食べずに寝てしまい。
20:00すぎに一旦起きたときには
息子に高山病の症状が…
夜は1〜2時間おきに起きて、気持ち悪さと睡魔との戦いでした…
加えて、
部屋はカーテン1枚で仕切られただけなので、息子がぐずって起きるとまわりにとっても気を使う…
山小屋には、ビニールがかかった小さなバケツがたくさん用意されていたんだけど、これの必要性がよくわかりました。
子連れで山小屋に泊まる場合、
寝る前に高山病の症状がなかったとしても、枕元にバケツを持ってきておくと夜中の急変に対応できて安心かも。
私も軽い頭痛があったけど、薬を飲んだら解消されて。自分自身も具合悪くて、子供も具合悪くなったら、、、と考えるとゾッとする。
やっぱり、
寝ているときが一番高山病のリスクが高いようで。寝ると呼吸が浅くなってしまって、身体の酸素量が減ってしまうみたいです。
山小屋に着いてすぐに寝てしまったことが
大きな原因でした・・・
あと、
「食べてすぐに寝ないでください!」
って山小屋の方が何度もアナウンスしていました。
食べた直後は、消化に酸素が使われるらしく、その状態で寝てしまうと脳に酸素がまわらなくなり、高山病になりやすいみたいです。
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1泊2日のプランで登頂した仲間と本八合目トモエ館で合流したけど、
彼らは、1日目(今日7/23)に五合目出発して山頂まで登って下山して、本八合目トモエ館に宿泊、というプランだったけど、2人も山小屋に泊まっている間に高山病の症状が出てしまったみたいで。
大人でも、子供でも、普段運動して鍛えていても、そうでなくても、全員に高山病リスクがあるな…と実感。
子連れで行く場合は、
親子で共倒れしないようにすることが本当に大事…と痛感しました。
高山病対策は富士登山の課題。
完全に防ぐのは難しいのかもしれないけど、
症状がでにくくするための方法は今回いくつかわかった気がします。
【高山病の予防対策】
・ゆっくりペースで登ること、無理は禁物!
・食事をとった後はすぐに寝ないこと
・山小屋に着いてすぐに寝ないこと
・酸素缶を活用する
・睡眠不足は良くない
・頭痛は薬で症状軽減できる
(治るわけではないので、下山するまでは注意)