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海外旅行での気づき(オーストラリア・ケアンズ)Day3

5.Day3

最終日の3日目です。あっという間で寂しい思いもありますが、ラストがお楽しみのシュノーケリングです!人生初です。こちらも、いろいろな気づきをあわせて書いていきます。


5.1. 夕食はファストフード…

ちなみに、Day2、Day3の夕食はRed Roosterというオーストラリアのファストフード店で済ませました。

Day3は街中に繰り出そうとしましたが、お互い日中のシュノーケリングで疲れてしまい、近くのRed RoosterとスーパーマーケットのWoolWorthで済ませました。

ちなみにWoolworthでは、日本のようにポリ袋は用意されておらず、すべて紙の袋でした。以下の記事によると100%再生紙とのことです。

Red Roosterはケンタッキー・フライド・チキンのようなものですが、オーストラリア人には、ケンタッキーよりもRed Rooster派という人も多いそうです。

そして、オーストラリアに行ったのに、オージービーフは食べなかったという結末です…しかし、オーストラリア=オージービーフとは何とも単純過ぎると思いますが。

今回は「現地にしかないファストフードを食べた!」でヨシとします。

Woolworthは、早いところだと18:00閉店です。日本では信じられないです。Day2のキュランダでも、お土産屋さんは16:00には閉店でした。

5.2. フランクランド諸島

グレート・バリアリーフの東側、オーストラリア大陸に近い側にある、フランクランド諸島のツアーに参加しました。

こちらはDay1、2と異なり、日本人観光客が多く、日本から移住した日本語が堪能なガイド付きでした。

ケアンズ市街からフランクランド諸島に向かう途中、サトウキビ畑が広がる。
途中にきれいな三角錐の山があった。標高は800m程度、まるで鹿児島の開聞岳のようだった。(Walshs Pyramidという山らしい)

フランクランド諸島は無人島で、1日の入島人口が決まっているそうです。ここでシュノーケリングを体験しました。

シュノーケリングであっても、ダイビングスーツを着ることになりました。ガイドによると、クラゲや鋭利なサンゴ、水温から身を守るためとのことでした。

シュノーケリング中、ウミガメとも出会えました。タッチまではできませんでしたが、ウミガメの息継ぎや自分の真下で食事をしているシーンも見れました。(GoProあれば撮影できましたが)

いざ、フランクランド諸島へ!川を下り、海へ。
海に出ると揺れが大きくなり、船酔いに注意。後ろにいると揺れの影響が小さい。
到着!南の島という感じ。ココナッツが絵になる!
左:サイクロンによる2次被害防止のため、ほとんどのココヤシは伐採されている
右上:アボリジニが目薬として使っていた植物
右下:繊維質の実を乾燥させて、歯ブラシ替わりにしていた

5.3. サンゴの白化について

ツアーの途中で、船の底の一部がガラス張りの船に乗り、サンゴ礁を観察するイベントがありました。

このイベントの解説も英語だったので、全て聞き取れませんでした。ですが
、後半にサンゴが白くなっているところを通ったとき、「CO2排出を減らして地球温暖化を緩和しましょう」「サンゴの白化=死を食い止めましょう」的な説明がありました。

そのときは、「たしかに、前半のサンゴと比べて色が白っぽいな」「これら全て死んでいるのか」「沖縄のサンゴも白化しているってニュースで聞いたしな」程度で、妻と海を楽しんでいましたが、帰国後、やはり、しっくりこず、自分で調べてみました。

まず、サンゴとサンゴ礁は別物です。サンゴは生物であって、サンゴ礁はサンゴの死骸が堆積してできた地形を指します。つまり、サンゴは自身の死骸の上で生きていると言えます。

ガイドでの説明では、サンゴは褐虫藻と共生していて、褐虫藻がサンゴから出ていくと白化するとのことです。

白化=死ではなく、3か月程度で褐虫藻が戻ってくれば、元のサンゴに戻るとのことですが、3か月を超えると、元に戻らない=死らしいです。褐虫藻は、以下のように、サンゴが生きるために重要な役割を果たしています。

褐虫藻はサンゴが必要とする栄養の約90%を供給しているため、褐虫藻との共生を維持することはサンゴの健全な状態を保つためには欠かせません。褐虫藻がいなくなると、ほとんどの場合サンゴ自体も死滅してしまうからです。

https://www.oist.jp/ja/news-center/news/2016/6/23/25505

この褐虫藻が出て行ってサンゴに戻ってこない=白化現象は、「海水温上昇、つまり、CO2排出増加による温暖化の影響を受けている」という意見がよく聞かれますが、必ずしもそうではないようです。

様々な意見がネット上にありますが、以下の報告書を参考にしました。温暖化がCO2によるものかまでは詳細に言及されていませんが、海水温度が上昇したとしても、サンゴが死滅するわけではないと述べられています。

https://cigs.canon/uploads/2023/08/Coral_reefs_adapting_to_global_warming.pdf

わずか1.5℃の温暖化で99%のサンゴが死滅するということは、ごくわずかな温度変化に対してサンゴが過敏に反応することを示唆している。これほど敏感な生物が他にいるだろうか?

報告書P29より

この半世紀で1℃弱の気温上昇によってサンゴがダメージを受けたのか、という疑問に答えるためには、サンゴの生態を調べる必要がある。後述するように、サンゴは地球温暖化に対して特別なリスクを持っているわけではなく、むしろそれをうまく受け入れている。サンゴの白化現象は、死の宣告としてのみとらえるべきではなく、実際には、気温の変化に対する驚くべき適応反応なのである

報告書P31より

また、サンゴの死滅は、サイクロン(オーストラリア近海やインド洋で発生する熱帯低気圧で、日本でいう台風)やオニヒトデによる捕食が原因という意見もあります。

さらに、完全に死滅することはなく、10年、20年かけて回復するというものです。また、メディアが過剰にサンゴの白化を煽ったのも、「サンゴの白化=サンゴの死」と誤解される原因とされています。

・グレートバリアリーフの3000のサンゴ礁のうち、失われたサンゴ礁はひとつもなく、どのサンゴ礁も素晴らしいサンゴが生育しいている。年によってサンゴの被度は大きく変動するが、そのほとんどはサイクロンとオニヒトデによる捕食の結果である。

報告書P3

2016年の白化によって相当量のサンゴが死んだことは間違いないが、それは大型サイクロンによる被害よりもはるかに少なく、メディアによる過剰な報道よりもはるかに少なかった。このことは、サイクロンとオニヒトデの災害がサンゴの死滅の90%を占め、白化は10%に過ぎないというDe'athら(2012)60の研究結果を裏付けるものである。

報告書P28

サイクロンやハリケーン、オニヒトデの大発生、白化現象によって、サンゴがほぼ完全に失われることがあるが、この現象は10年、20年かけて回復する。乾燥地の森林では、山火事により森林はほぼ完全に破壊されるがその後数十年かけて回復する。このような変動は、繰り返し起こる破局などではない。

報告書P36

以上から、サンゴの白化、死滅は、メディアが煽る割には杞憂である可能性が高いと言えます。

温暖化についても懐疑論がありますし、これまたアボリジニの話でも出てきた「陰謀」と捉えられがちですが、1つの意見に拘り過ぎず、事実と意見を切り分け、真実を追い求めていきたいです。

5.4. 磯の生き物

砂浜はサンゴの破片でいっぱいでしたが、岩礁もありました。干潮時には磯ができ、私の地元の風景を思い出しました。

幼い頃、磯でウニやカニ、ヒトデ、ハゼなど取って遊んだことがあるので、どんな生き物がいるのか、ワクワクでした。

まず出合ったのがナマコ。ナマコと言っても、クロナマコ、ニセクロナマコがいます。

クロナマコは砂を被っていますが、ニセクロナマコは砂を被っておらず、黒いので区別がつきます。ガイドによると、ニセクロナマコは毒があり、触らない方がとのことでした。クロマナコはプニプニしていて気持ちよかったです。

時折水面からピュッと水を吹く貝はシャコ貝です。30cmほどあり、結構大きいです。太陽光を求めて水面直下までやってきますが、海水に浸かっていないと干からびてしまい、そのまま死んでしまいます。攻めどころが大事とのこと。

ファインディング・ニモで有名なカクレクマノミにも会えました。まさか磯にいるとは思いもしなかったので、驚きでした。

最後にエイ、英語でStingray(スティングレー)です。スティングレーと聞いて、エイではなくス〇キの軽自動車を思い浮かべてしまった自分…

磯の生き物たち
(左上から、クロナマコ、ニセクロナマコ、シャコ貝、??(ヤドカリ的な)、カクレクマノミ、エイ)
帰りの風景。午後は晴れて絵になる写真が撮れた。

6.総括

思いもよらぬハプニングがあり、スケジュール詰め詰めでしたが、充実した3日間を過ごせました。

妻とも、ホテルのバルコニーで、現地のお酒を飲みながら、ゆったり、じっくり話ができたのでよかったです。

正直、休みが取れるか心配でしたが、なんとか頑張って休みを取りました。

この旅行前に、仕事でいろいろ考えさせられることがあり、旅行!という気分ではなかったですが、気持ちを切り替え、楽しむことができました。

妻からも、「4年目もよろしくお願いします」とあり、私も「よろしくお願いします!」と返しました。

ちょうど結婚記念日を挟んだ旅行だったので、来年の記念日は、都心のホテルでディナーなど楽しめたらと思います。

お互い仕事で忙しいですが、今年も残りわずか、そして、年度末に向けて仕事もプライベートも頑張ります。

P.S.
寒いところから暖かいところに行くのはよかったですが、暖かいところから寒いところに戻るのはしんどいですね…


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