
【ROKUBUEN #002】どうして服を作るのか?新作ばかりでないといけない? -2025SS DENiM SECTiON-
前回、2025SSのコレクションテーマについてざっくり書いたので、今回は私が手がけた2つのSECTiONのうちの一つ、DENiM SECTiONについて話していきたいと思います。
2025SSのコレクションテーマについてもぜひ読んでみてください。
** デニムと六舞宴 **
六舞宴というと、デニムのイメージを持たれている方も少なくないかと思います。楽天Fsahion Weekに初めて参加した2023SSも、その多くがデニムアイテムで構成されています。
デニムはどんなアイテムとも合わせやすくて、お手入れも比較的簡単。
経年変化を楽しめるのも醍醐味のひとつ。
新しい服を着ることは心躍るし楽しいけれど、自分と共に歴史を刻んで変化する服に身を包むのも最高にCOOL!
初参加した楽天Fashion Week以降、デニム以外のアイテムもどんどん増えていきますが、六舞宴にとってデニムという素材はとても大切な要素です。
-2025SSのDENiM SECTiONとは?-
これまでも六舞宴のアーカイブをリメイクしたアイテムは発表していたのですが、1つのSECTiONの中に数体程で、どちらかというと”アイコン”的なイメージで登場させることが多かったかな?と思います。
アーカイブリメイクだけで構成したSECTiONを作ったのは今回が初めてです。(たぶん)
古くからあるもの、ずっと持っているもの、そういえば最近着てないなぁ、、、なんてものを振り返って見直して、自分で手を加えて新しいものに変えたり、違ったスタイリングを発見することの面白さも伝えられたらなぁ、と考えながら、一つ一つリメイクしました。
今後もこのアーカイブリメイクを継続して、六舞宴の一つのスタイルとして確立していきたいと考えてます。
-デニムをリメイクするようになったきっかけ-
そもそもなぜリメイクするようになったのか?には下記のような理由があります。
まだまだ発展途上の六舞宴。毎回新しいものを作れるわけではない
ファッションデザイン学科卒業なのにパターンが苦手な私(というよりもたぶんもうパターンは引けない)
昼間はOLの皮をかぶってるので、一から服を作るキャパが私にはない
こうして書き出すとマイナスイメージな感じですが笑、無理してコレクションを続けるのも違うよねって話で、自分にできることをマイペースにやらせてもらった感じです。
とはいえ、決して片手間でやっているわけではなく、作ってる時はきちんと1アイテムずつ真摯に向き合ってますよ!笑
2025SS DENiM SECTiON1体ずつについての解説は、(恐らく)また別で書きます。
** 無理せず自分たちにできることを **
世の中にはこんなにも服や新しいブランドに溢れているのに、私たちがブランドを続ける意味ってなんだろう?
ファッション産業は環境破壊の大きな要因となっているのに、また新しいものを産み出すのか、、?
良かれと思って寄付した古着も結局多くが廃棄され、また環境問題に発展していく負のループ。
ブランドを続けて服を作り続ける上で、決して無視してはいけない問題がたくさんあります。
とはいえ、問題が大きすぎて考えただけでも頭がパンクしそうになるので、とりあえず、難しく考えすぎずに自分たちにできることから、楽しんでやってみよう!まずはリメイクからや!っていう感じです笑
コレクションというと、通常、新しいものを発信していく場所だという認識があるかと思うけど、アーカイブでも古いものでも、もうダサくね?ってなったものでも、手を加えてみるとさらにカッコ良くなったり、違ったイメージになったりするよ!新しいものを着るだけがファッションの楽しさじゃないよね!!てのを、六舞宴を通して伝えられたらと思います。
** 次回は? **
1週間に1回は更新したいと思いながら、書き始めるとうまくまとまらず、結局時間がかかってしまう、、、、
次回は、2025SSのKiMONO SECTiONについて触れながら、『伝えたいのは見た目のかっこよさ、美しさだけなのか』について書く予定です。
2025SSコレクションのDENiM SECTiONはインスタにもアップしているのでぜひ見てください。