NBAに咲く薔薇
10月4日。朝なにげにFacebookを開くとNBAページが
Happy Birthday Rose.
と書かれた投稿していた。
この日は、デリック・ローズの誕生日。
32歳になったローズは、今もNBA選手として活躍している。
ただ、一時のような輝きは正直言うとない。それは年齢によるベテラン化という理由ではないと思う。
それでも、個人的に応援したいお気に入りのプレイヤーだ。
デリック・ローズは、2008年のドラフト1巡目1位でシカゴ・ブルズに入団した。
正直、この時はそこまで注目していなかった。
というのも、見た目でだいたいプレースタイルを予想してた。
・身体能力が高そうなので、インサイドに切り込んで得点を取るのがメイン
・それにちなんで、3ポイントをあまり打たない
・ということは、ケガが多そう
と見ていた。どっちか言うと、4位のラッセル・ウエストブルックの方が活躍しそうに見えていた。
それからシーズンが開幕して、ブルズはもの凄い良い調子で成績を伸ばした。
チームのエースとして、勝率を5割に上げてルーキーでプレーオフまで導いた。
ここまで来ると、文句なしの新人王。
16.8得点 3.9リバウンド 6.3アシスト
成績もルーキーではピカイチの成績。
ボクが予想してたウエストブルックも引けを取らんくらい良い成績だった。
それから2年目以降も凄い活躍して、2010-2011シーズンには史上最年少でシーズンMVPを獲得するほどに。
やっぱり凄いなぁとは思った。個人もチームの成績も凄いし、この調子でいけばスーパースター街道まっしぐら。
とは思うけど、ボクはどうも不安の方が大きかった。
ドラフト時から予想していたように、インサイドに切り込むことがメインのプレースタイルだったため、そのうち大怪我しそうな気がしていた。
身体能力バツグンで電光石火のスピードを持っているから、そこをフルに活用するのは当然。けど、他の球団ではデータを基に研究し尽くすのも当たり前。
今までNBAを見てきてローズのスタイルで引退まで健康でプレーした選手をほとんど見たことがない。
しいているとすれば、ドウェイン・ウェイド。
でも、ウェイドには周りが強靭だったからあそこまでいけたという見方もできる。
そう思ってた矢先、思ってたことが現実になる。
2012年のプレーオフ1回戦で左膝前十字靭帯断裂。原因は、インサイドに切り込んで着地でバランスを崩した。
全治8〜12ヶ月。2012-2013シーズンを全休。2013-2014シーズンはプレシーズンから復帰。
逆に調子が良過ぎるように見えた。
ちなみに、膝のケガで1年以上欠場してバリバリ復活した選手は、ボクが見てきた中ではいない。
シーズンが始まり右膝半月板断裂を起こし、わずか10試合のみ出場となった。
2年連続でケガで大不調だったが、世界バスケに出場して金メダルも獲得した。
その喜びも束の間、シーズンが始まって間もなく右足首の捻挫にハムストリングの負傷に右膝半月板部分断裂など、またも怪我に悩まされる。
こうなるとブルズの運営側からも信頼をなくし、ついにはニューヨーク・ニックスへトレードされる。
ニューヨークでも、全盛期もしくはそれに近いような調子に戻ることはなく、2017年4月に左膝の半月板を断裂。
これはもう完全に終わったなと。薔薇は枯れて花弁は落ちてしまったと思った。
それでも引退することなく、2018-2019シーズンでウルブズと契約して、10月30日には50得点を記録し復活した。
その時のプレーを見ていたら、3ポイントを多用していてパスもよく回していた。
え、今?!やっと気づいたん?!
って思ったのが正直なところw でも、この時のインタビューで本人も感極まって泣いてたし、諦めずメッチャ苦労したと思う。
このままウルブズでプレーしたら、またオールスターに選ばれるくらいには復活できる!…って思ったけど、次のシーズンには移籍。
このウルブズの球団は昔っから選手を揃えるセンスないw
ローズは今も現役を続けてて成績こそ下がってるけど、ピストンズでプレーしている。
一度散った薔薇が別の芽を咲かせた感じで良いよね。これからまだいろんなチームに移籍するジャーニーマンになると思うけど、頑張ってプレーするよりかはもう大怪我しないようにした方が良いね。