NBAファイナル第5戦を振り返る
今日のファイナル第5戦、性に合わずちょっと緊張して観戦していた。
観戦といっても、Twitterのスコアのライブ配信とハイライト部分をチェックしていただけ。
スコアボードを眺めるだけでちょっと緊張するとはらしくない。
どちらが優勝しても凄いと思っているけど、どちらかちいえばヒートを応援しているということなんだろう。
捻くれているのは十分承知している。
普通に考えて優勝するというチームはあまり応援する気が起きないのだ。
まさかここが?!というチームが大逆手劇を演じてくれる方が白熱する。それこそがまさに最高の世界観だと思っている。
さて、今日の試合結果はヒートが勝利して3-2となった。レイカーズが王手をかけていることに変わりはない。
わずかではあるが、1〜3クオーターまでヒートが優勢で逃げ切った。
今試合のプレイヤー・オブ・ザ・ゲームは、何と言ってもエースのジミー・バトラーだろう。
35得点
12リバウンド
11アシスト
5スティール
1ブロック
どれも素晴らしすぎる成績である。さらに、ロビンソンの成績も素晴らしい。
しかし、ここに問題が潜んでいる。
その前にレイカーズのスタッツも確認してみよう。
レブロン・デイビス・コルドウェルポープの3人は素晴らしい成績をおさめている。
この両スタッツを見て次の第6戦、レイカーズが優勢だと見てしまう。
どこを見てそう思うかと言うと、ジミー・バトラーの成績に隠されている。
MIN:47と書いてある。47分間の出場。
1試合48分のうち47分コートに立っていたということは、1分しか休んでいないということ。
つまり、ジミー・バトラーがほぼフル出場しなければ勝てなかった可能性があるということ。
対するレイカーズは、レブロンもデイビスも40分台の出場ではあるが5分は休めている。
休憩1分と5分は全然違う。
もし次の第6戦もバトラーは47分も出場するなら身体が持たないと思っていいだろう。それでは、結局バトラーがいなければ機能しないチームとなってしまう。
それはチームスポーツではない。
一人が欠けても別の選手が補って勝利を掴むことこそチームスポーツだ。
今のヒートはドラフトトップクラスのスター選手が集まれば優勝できるというハズれると大恥かくチーム編成を真っ向から打ち砕こうとしている。
まるでサンアントニオ・スパーズや04〜06年のデトロイト・ピストンズを見ているようだ。
ヒートには、無理して予算を使ってスーパースターを集めなくても優勝できるということを証明してもらいたい。
あと、ヒートには211cmクラスの選手がいない。いるけど、コートに立てていない。
レイカーズにはデイビスがいる。オフェンスリバウンドやブロックが得意な選手がいる。
ヒートにもアデバヨという素晴らしい選手がいるが、サイズやブロックのセンスはデイビスの方が上だ。
ここでヒートはハッサン・ホワイトサイドを放出したことを後悔しないといけない。
とにかく、ヒートが第6戦と第7戦を制するためにはバトラーをもう少し休ませつつチームを機能させること。
アデバヨのインサイド、ヒーロとロビンソンのアウトサイド、ナンのスコアリングとゲームメイク。
これらをバトラーなしでバトラーがいる時と同じレベルで機能させる。
不可能か。不可能ではない。
あのベテランがキーを握っていると思っている。アンドレ・イグダーラだ。
若手を特にディフェンスで支えることができれば活路はある。
正直ヒートは、ブロックやスティールが少ない。オフェンスはレベルが高いので、ディフェンスを上げるべきだと思う。
ディフェンスが得意なイグダーラが率先してディフェンスを仕掛けていけば、ディフェンスが活性化していくかもしれない。
まだまだ見逃せないファイナル。ヒートにはぜひともレイカーズに優勝を渡して欲しくないものだ。