旅行記 #3
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郡山駅前にはアーケードがあり、両側には歓楽街が広がっている。スナックと居酒屋が連なって一帯が構成されている。宇都宮で食べた餃子がいまだに満腹で、どこかに入ってみる気にもなれない。なのでまったく楽しくない。
治安の良さそうな通りを進むと脇に百貨店があり、9階はワンフロアが書店だった。低い天井のフロアに本棚が所狭しと構えてあり、包み込まれるような気分になる。内容もなかなか充実していて、街の本屋としての矜持が感じられた。
郡山ではちょうど天文学の学会が催されているようで、ホテルがどこも埋まっていた。目星をつけていたスーパー銭湯があったが、泊まれなければ万事休すだ。夜道を歩いているうちにどんどん焦ってきて、夕飯を楽しむまえにチェックインしてしまった。寝床を確保したら、安心してお腹が空いてきた。