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熟考した結果(エッセイ) 2024/11/17

9時前に目が覚めて、9時のアラームを恋人と一緒に聞いた。朝食にピザトーストを作ろうとしたがケチャップを切らしてしまっていたのでハムエッグを焼いて、昨夜残しておいた団子と、引き出物で貰ったバームクーヘンを食べた。それからデザフェスに行くという恋人と別れてカフェで一人で事務作業を処理した。

帰り道にスーパーで買い物をしながら、度重なる支出に気分を落としているとLINEの通知が届いた。開くと恋人からで、満月がはっきり見えると喜んでいた。アパートの階段から見上げると地表の凹凸まで見える澄んだ月で、励まされたような気がした。

作り置き用のおでんを煮込んでいるとTwitterに兵庫県知事選の結果が流れてきた。パワハラ疑惑で四面楚歌だった現職がゼロ打ちで当確を得たようで、悲嘆に暮れる声が方々から上がっていた。東京在住の私には兵庫県政のことはまったくわからないが、少なくとも大衆がインターネット上の陰謀論に騙されたというシナリオは信じるべきではない。理性のある県民が熟考した結果として受け止められないうちは、本当の意味で社会が成熟することはないのだろう。まあ、県職員にとっては最悪の事態だろうが。

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