何をやってもダメな日(エッセイ)
今日は何をやってもダメな日だった。朝、いつもより少し奥の車両に乗ってみると、混んでいて吊り革を掴めず、ふらついてぶつかった男にキレられた。咄嗟のことで言い返せず、真っ黒な気持ちで出社した。仕事では話の長い客(契約をしていないので正確には"客"ではない)に捕まり、延々と自慢話を聞かされた。昼過ぎに外出をすると、思っていた会場を勘違いしていて、炎天下の池袋を無駄に歩き回った。
日中もずっと眠くて、判断力が確かに落ちている。白い雲が空をたゆたい、太陽が煌々と照らしてきて、私の心は焼き切られる。酷暑と冷房に身体は悲鳴をあげ、私は逃げ場もなく、時間の遅さに耐えられなくなる。私が自殺をするなら、きっとこんな暑い日なのだろう。別に願望もない。